皆さんこんにちは。Kokonatsです。
このサイトをご覧になられている方にはマレーシアに移住して来られた方も多いのではないでしょうか?
マレーシアに来られてどんな交通手段を確保しておられますか?
クアラルンプールではMRTが完成して都心に行きやすくなったものの,まだまだ車は手放すことが出来ないのが実情ですよね。
ただ外国で車を乗るときにいつも困るのが法的手続きです。
日本と同様,ここマレーシアでも自動車保険は「義務」となっております。任意ではありません。
自動車保険書の取得⇒自動車税(ROAD TAX)の取得
という流れになっており,自動車保険書を持っていない人は車のフロントガラスに貼るロードタックスのステッカーも購入できないことになっています。
そして,時々遭遇する検問ではロードタックスが貼られていない車のオーナーから罰金を徴収する流れとなっているわけです。
さあ,自動車保険を契約しよう!と思っても何から手を付けたら良いのかが分からないのもここマレーシア。
やり方は分かってもスムーズに物事が進んでゆかないのもここマレーシア。
以前の私の超最悪な体験談もこちらからお読みになってくださいね。→こちら
さて,ここからが本日の本題です。
①今の自分の保険書の内容を注意深く調査し,必要であれば保険会社を変えてゆく
マレーシアにも保険会社が相当数あります。それぞれの会社は生き残りを掛けて様々なサービスを付加したり,価格を低減したりとしている訳です。
例えば,今自動車の保険書が手元にある方はちょっと持ってきてください。そこに「Loading %」と記されている方はいらっしゃるでしょうか?
実はこれが0%ではない方は自動車保険会社を乗り移ることで大きく得する可能性があるんです。どういうことかを説明しますと,各保険会社は販売できる最低保険料を法律的に縛られている訳なのですが,実は,年齢や車の年式によって価格をつり上げることも認められているのです。
この「Loading」とは実は「つり上げ」価格を意味しており,基本料金に対して35%までつり上げることが法律上認められている訳です。
是非,この情報を元に各社から比較見積もりを取ってみてください。
②過剰な保険を付加しない
全て保険会社の言いなりに契約していては,ご想像の通り保険料は超高額になります。そこで,保険を契約する際は自分で保険の内容を理解することで取捨選択をすることができるわけです。支払う年額もグッと抑えることができるようになる訳です。保険内容を納得して契約すれば,例え事故等で大損したとしても誰にも当たらずに済みますしね(笑)
内容を理解するためにどうすればよいのか?
ズバリ,英語の保険に関連する基本語句を知っておくことです。
そこで今回は自動車保険契約の際に覚えておきたい基本用語を皆さんにガッツリシェアさせてえ頂きたいと思います。
【ベーシック】必ず出てくる3文字 NCDとは
マレーシアにて自分で自動車保険を更新しようとして必ず出くわす単語がこの
「NCD」です。
NCDとはNo Claim Discountの略語となります。
直接的な英⇒日は「無事故割引」という意味です。
さてどういう意味なのでしょうか?
これは日本でいう「等級制度」のことです。安全運転の人が,事故ばかり起こして保険請求をたくさんする人と同じ年額ではおかしいだろっ~というところに着目した保険会社が導入したシステムです。事故を起こさない人はその安全運転継続年数に対して与えられるディスカウントになります。
例えば,保険会社加入一年目は0%の割引です。
2年目は25%割引
3年目は30%割引
4年目は38.33%割引
5年目は45%割引
それ以降は55%割引
といった具合です。
あくまでもこちらの割引は自動車保険の「基本料金」に対しての割引ですので,これからお伝えする「オプション」に対しては適用外となります。
基本的に車種や年式が新しければ新しいほど基本料金は高くなります。
【オプション】Window screen coverとは
“windscreen cover”はオプションの保険で加入してもそうでなくても構いません。
英→日は「窓保険」です。
こちらマレーシアは高速道路を走っていると必ず飛び石が飛んできます。前方に走っているトラックのタイヤに挟まっている石が遠心力で外れて超高速でこちらに向かって飛んできます。
そんなときフロントガラスに当たるとどうなると思いますか?
そう,小さなヒビが入るわけです。
別のケースは,草刈りをしている現場近くを車で通り過ぎる場合に起こります。
下手な人が草刈り機を使用していると起こる現象です。
回転している刃で石を巻き上げるわけです。その石がフロントガラスに当たるとこれもまた小さなヒビを作りだします。
わざわざ「小さなヒビ」と書いた理由は
このヒビは時間の経過と共に拡大してゆくからです。ヒビが窓全体に広がることも珍しくありません。
そんな窓を交換する必要が出たときに, ,必要費用を全額補償してもらえるのがこちらの保険になります。
メリットとしてはこの保険を利用しても次年度の等級割引きに影響を与えません。ですので窓にひびや割れが見つかったら迷わずに修理工場に持って行くことができます。(但し,当保険の利用は1年に一回のみとなりますので万が一のために保険をもう一度掛けたい場合は同じ保険料を再度支払う必要があります。その場合も自動車保険終了日の変更はありませんので自動車保険の終了日が有効期限となります。)
保険料は車種や製造年により様々ですが,大抵の場合は窓の補償金額の15%といったところでしょうか?価格の例を挙げますと,マレーシアで一番人気の車MYVI,2010年モデル1.3L(Auto)の場合,一年の保険料は120MYRとなり,補償金額は最大800MYRとなります。
Window screen Cover保険 加入お勧め度 ★
正直,このオプションは高額です。
高速道路を走る機会が多い方にはオススメですが,町中中心ドライバーの方は加入の必要性に関してよく検討した方がよいのが正直なところです。
窓ガラス位の価格であれば,町工場に持っていき自腹で修理するのもアリなのかなというのが私筆者の率直な感想です。
【オプション】Named Driverとは
マレーシアが車社会であることは前述しましたが,予算がない人にとっては一人一台の車を持つというのは不可能ですよね。
「一台を大人数でシェアしたい」,というときにかかる保険がこちらのNamed Driver保険になります。Named Driverに登録されている人が事故を起こしても保険の対象として扱ってくれる保険となります。
マレーシアでは2人目のドライバーまでは無料で保険をかけることが出来ますので,あなたの他にもう一人の名前は登録しておきましょう。3人目以降の登録は1人当たりRM10必要になります。
Named Driver 保険 加入お勧め度 ★★★★★
この保険は超重要です!
家族の一員や知人が被保険者の車を運転する場合にも加入しておくと良い任意保険となります。車を他人に貸したときに事故に遭い,修理費用を泣き寝入りすることを避けるためにもこちらの保険の加入は強くお勧めします。
【オプション】Special Peril Cover とは
こちらの追加オプションは,保険会社によって加入の可否が分かれます。あまり有名でない保険会社ではプランそのものが存在しませんが。。
保険内容は洪水,地震,土砂災害,地盤陥没等の自然災害が発生から被保険者の車両を守る保険となります。
保険料としては車の保障金額の0.5%が相場ですので,車の価値が高ければ高いほど保険料は比例して高くなります。保険料金の例)車の保障金額が22000MYRの場合,保険料は1年間110MYRとなります。
保険 加入お勧め度 ★★★★
必須であるのかと言われればそうでもありませんが,モンスーンの季節になるとクアラルンプールを含む各地で洪水が頻発していることを考えると積極的に加入の検討をした方がよいかもしれません。取り分けコンドミニアムの低層階に駐車しておられる方は水没の可能性高く要チェックとなります。
【オプション】Riot & Strike &Commotion
こちらは暴動が起こった際,車両にダメージを与えられた場合に補償されるオプションです。
契約の相場は車両の保険金額の0.3%-0.4%となっています。
保険 加入お勧め度 ★
マレーシアが安全であることは周知の事実です。南米などとは違いデモ行進などもあまり見ません。加入するのはお金の無駄であるといえそうです。
ただしKLの中心部で青空駐車を夜通しする予定の方は加入を検討するのも間違えではないかと思います。
【オプション】LLOP とは
LLOPとは「Legal Liability of Passenger」の略で,日本語では「乗客における法的責任」とでも翻訳できるかもしれません。
乗客が不意に第三者に何らかの損害を与えてしまい訴えられた場合に諸費用を負担してもらえる追加保険になります。可能性として高いのは,乗客が後方確認を怠り,扉を開けてしまい後続車が扉に激突するという例です。もちろん衝突してきた後続車は運転手に法的責任を訴えかけてきます。
保険 加入お勧め度 ★★★★★
こちらは必須の保険であると考えます。年間保険料はたったのRM7.5です。昼ごはん代程で払えてしまうこの保険は加入必須ですね。
【オプション】CART とは
CARTとは「Compensation for Assessed Repair Time」の略で日本語では「車両修理期間の補償制度」とでも訳せると思います。
こちらの追加保険は破損車/故障車を自動車工場に預けて修理をする際にレンタカー費用に対して支払われる保険になります。重症度か大きければ大きいほど修理に要する期間は長くなるため,日常の活動に大きな支障がでますが,この保険により大きな出費をせずに普段の生活に戻ることができます。ただし注意頂きたい点として,支払われる額は実際に掛かる修理日数ではなく,車の破損状況により保険会社によってあらかじめ定められた期間によります。いずれにしても腕の立つ修理屋に修理依頼を出す必要がありそうです。
レンタカーは法人より借りる必要があり個人間でのレンタルには保険適用が認められません。また保険請求の際に正式なレシートの添付が義務付けられていますので必ず取得することを忘れないでください。
保険費用は保険会社により異なりますので詳細は各社問い合わせ窓口まで電話を掛けてみてください。
保険 加入お勧め度 ★
私筆者は加入しておりません。というのも,レンタカーが必要な位大きな事故ですと私本人も重症の可能性が高いからです。(笑)
車のシートではなく病院のベットに横たわっている可能性が大きいです。
【オプション】 LLTP(LLP)とは
こちらの「LLP」又は「LLTP」と呼ばれる保険は「Legal Liability to Passenger」の略で,前述したLLOPと混同しないようにしてください。
こちらは第三者に対してではなく,自分の乗っている乗客に対する保険です。
被保険者が運転中に事故を起こして乗客に怪我をさせてしまい,訴えられた場合に関連費用を負担してもらえる保険な訳です。
保険 加入お勧め度 ★
タクシー等不特定多数の乗客を乗せる予定の場合は加入しといた方が良い保険かもしれません。
【オプション】 Car Accessories Coverとは
もしカーアクセサリーに大金をつぎ込んでいるようであればこちらの追加保険は非常にお勧めできるプランになっています。盗難にあった場合や事故で機器が故障した場合等にこちらの保険を利用できます。タイヤの盗難は保障対象外ですのでその点はお忘れなく。保険料の相場としてはアクセサリーの補償金額の約13-15%となります。
保険 加入お勧め度 ★
車の種類とアクセサリーの種類によると思います。高額なものを使用している以外は契約するのはあまり得策とはいえなさそうです。
今回の記事は如何でしたでしょうか?
参考になった方はぜひコメントを頂けると私筆者の励ましとなります。
また,契約の方法は結構トラブルになることも多いため,当KOKONATSではアシスタントサービス(有料)も実施しております。お気軽にお問い合わせください。
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