自動ほぞ組のソフトウェアマシンがすごい

東京大学の開発したパソコンの3D設計データを使って切削機で実際にその形に加工するという技術がすごいです。

この継手仕口を使った木材の組み立ては古くから日本で用いられており、五重塔がなぜ地震で崩れないのかが論じられた際にも理由の一つとして、この「継手仕口」が挙げられていました。昔の腕の良い大工さんたちがたくさんの素晴らしい継手仕口を開発していたのですね。

木造住宅の構造材を作る際、現場でこの継手仕口を刻むを行うことはほとんどなくなりました。プレカット工場であらかじめ刻みが行われた木材を組み、金物で補強するわけです。機械で加工するため継手の形は比較的単純なものになります。

しかしこの新しい技術は、昔の腕の良い大工さんたちが開発した複雑な形状の継手仕口を再現することができます。日本古来の継手仕口が再び脚光を浴び、建築現場に復活するときも来るかもしれません。

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