ローカルの新聞には一切取り上げられませんでしたが、マレーシアに住んでいる人なら必ず知っている某大型ショッピングモール内で強盗が発生しました。
一人の従業員が複数回刺されるなどの重傷でしたが、一命はとりとめました。
事の始まり
事の始まりは数か月前に及びます。この大型ショッピングモール内に位置する店は防犯カメラは設置していたものの、店の出入り口に良く配置されている、盗難防止センサーの設置はしていませんでした。
そのため小型の比較的価値の高い商品が頻繁に万引きの対象となっていました。
その中でも従業員が問題視していたのはある常習万引き犯。この人は頻繁に店に来ては数千リンギット(日本円にして三万円以上)のものを抱えてそのまま店を後にしていました。
防犯カメラの映像からどの人が来ているかを店の従業員は正確に把握していました。
そして事件の発生
その日またその万引き常習犯が店にやってきました。
今回はいつもよりもさらに大掛かりで、両手に持てる限りの量を手にして店を出ようとしました。
今回従業員たちはついにこの万引き常習犯を捕まえようと決意、犯人を取り押さえにかかりました。
手にしていたのはナイフ、これを持って取り押さえに来た従業員に切りかかりました。
他の従業員5人がこれを見てさらに加勢し、総勢6人がこの一人の犯人を取り押さえにかかりました。
しかしこの犯人はナイフの取り扱いにたけていました。
結果、従業員1人が肩を切られ、わき腹なども複数回刺される重体、他の従業員も切りつけられました。
店内は文字通り血の海状態でした。
犯人は逃走直前従業員たちにこう言い残して去っていきました。
今度戻ってきてお前ら全員殺しに来る
事件直後の周りの反応
重体の従業員は病院に搬送されて何とか一命はとりとめました。他の従業員も切りつけられた箇所を縫わなければならないほどの怪我でした。
このショッピングモールにはもちろんセキュリティーガードが常駐しています。
事件当日も居合わせなかったわけではなくそこにいましたが、何も対応しませんでした。
警察も当然呼びましたが、現場に来たのは一時間たってからのことでした。
なぜそうなったか?
事件の本当の背景
この万引き常習犯はほぼ確実にギャングメンバーだったのです。
このあたりに住んでいるローカルの人たちは知っていますが、このショッピングモールの近隣にはギャングが住んでいるといわれているエリアがあります。
警察でさえこのエリアには寄り付きません。彼らの勢力はそれだけ強いのです。
恐らくこの事実を知っていたのでしょう。事件発生後、警察が深く介入することはありませんでした。当然ローカルのニュースも取り上げることはありませんでした。
事件のその後
この店のオーナーも当然その事実を把握していました。そのためその後の報復を恐れ、この従業員たちの総入れ替えが行われました。
万引き常習犯の件も把握していました。しかしあえて対応を取らず、商品を盗むままに任せていたようです。
現在では何事もなかったかのように全く違う従業員たちが働いています。
まとめ
この一点を皆さんに強調したいために今回の記事を書かせていただきました。
犯罪現場に遭遇する、または犯罪被害にあうことがあるかもしれません。
数万円分、あるいは数十万円分の被害にあうかもしれません。
しかしその犯人は武装している可能性があります。むしろその可能性が高いです。
腕に自信のある方ならばその犯人は取り押さえられるでしょう。
しかしその後どうしますか?
警察も深く介入したがらないことを覚えておいてください。
その後の彼らの報復から守ってくれる組織はマレーシアにはなかなかありません。
一本の腕の価値は恐らく数万円~数十万円以上はあるでしょう。切りつけられて動かなくなってしまったら直しようがありません。
お金がない場合は後で肝臓ドナーにでもなればよいかと思います。肝臓は再生可能です。
コメント