皆さんこんにちは。Kokonatsです。
本日は旬のニュース速報を取り上げたいと思います。
マレーシアの地元の新聞やホンダ・ホームページをご覧になられた方は既にご存知かもしれませんが,ホンダ車において再度リコールのアナウンスがなされました。
2013年に製造された下記モデル,
・ホンダシティー
・ジャズ
・ジャズ・ハイブリッド
・インサイト
4車種においてエアバッグのインフレーターに重大な欠陥があることが分かり2013年製造モデルにおいてリコールが発令されました。何と合計で28399台もの車がリコールの対象である為に,マレーシアに移住された方でお乗りの方も対象である可能性が十分にあります。
上図出展;HONDAマレーシア
欠陥箇所
エアバックのインフレーターと言われてもピンとこない方が大半かもしれません。
インフレーターとは,事故が起きた時に圧縮ガスを瞬時に噴射し,エアバックを膨らませる機構になります。風船を膨らませるためのポンプの役割とでも言えますね。
上図出展;国土交通省ホームページ
なぜリコール?
端的にご説明すると本来は乗員・乗客を守る役割であるエアバックが実は凶器となっているんです。
2000年以降エアバッグ大手タカタ社によって製造されたは硝化アンモニウムという火薬とインフレーターに使われていますが,ある一定の条件が重なってしまうと火薬の破壊力が増し,インフレーターの金属片と一緒に超高速で乗員・乗客に向かって襲い掛かってくるそうです。
高温多湿のマレーシア。。。これは条件満たしてしまうのでは。。と恐怖の一言です。。(怖)
高圧で排出された鉄片が体に突き刺さってしまう。。。
何とも痛ましい,悲しい事故が今までに何件も報告されているんです。
リコールの歴史
タカタはエアバッグの一流メーカーだったということもあり,日本車のほとんどのメーカーが採用していました。
2009年5月に初めてインフレーターの爆発に関連した事例が発生しました。
2009年以降このような痛ましい事故が多く発生しています。米国だけ限っても少なくとも13人がタカタエアバックが起因で亡くなっているんです。
ここマレーシアでも2014年には1名,2016年には4名の尊い命が犠牲になっています。
リコールの緊急性
エアバックの誤作動は自動車事故を起こさないようにしとけば良いとは決して考えないでください。
2016年には男性が一人でハンマーを使い車内で修理をしていた所,何らかの衝撃でエアバックが破裂し,男性は鉄片によって翌日亡くなっています。
そう,いつでも暴発する可能性があるんです。事故が起きなくても,です。
前述である一定の条件が重なってしまうと。。。
とお伝えしたこと覚えておられるでしょうか?
マレーシアの赤道直下の特殊な気候,実はこの暴発が起きる危険性を高めているんです。
こちらをお読みの皆さんで,対象車種に乗っておられる方へ,
最優先事項としてリコールの修理を出してください。
仕事,家事,遊びより優先です!!
日本では既に当欠陥が重大事項ということで,リコール対象車種で修理を実施していない車両には車検を交付しないという措置を取りました。
マレーシア政府は何とも対応が鈍いためそこまでの対策は取っていませんが,国を挙げて法律を作らなくてはいけないほど緊急性が高いというのは明白ではないでしょうか?
自動車メーカーの信頼の損失
度重なるリコールの発表,そこには日系企業としての責任逃れが垣間見えるような気がします。2009年に報告が寄せられてから既に10年近くが経過しようとしています。
でも未だにリコールの発表が出続ける。。。
ここには「ビジネス」が絡んでいるように私は感じます。
誰が修理費用を払うんだ?!が先行できていることが度重なるリコールの発表に繋がっているのではないでしょうか。
人の命はお金では買えません。
日本車=信頼
多くのマレーシア人が大金を叩いて日本車を買っているのはこの理由です。
時給10MYR(約300円)の人達が,長期ローンを組んでわざわざ日本車を買ってくれているんです。もっともっと安いマレーシア車があるのに。。。。
新車の発表も大切です。技術の進歩も大事です。
でも,既存の車を安全に走らせるというのも各メーカーの使命であると私は思います。予算と技術者をアロケートし,早急な対応を取る必要があります。人員を割り当てる必要があります。
私はただのブロガーで,車メーカーのCEOでもなんでもありませんが,世界の人達の日本車への信頼を断ち切らない為にも,是非積極的に行動してもらいたいたいです。
皆さんが感じた点や,各メーカーのリコールへの対応に関し何か意見があればコメント欄にてシェアしていただけると嬉しいです。
お待ちしております。
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