マレーシアで運転免許を持っている方にとって、更新の手続きは地味に気になるところです。「郵便局(Pos Malaysia)でも免許更新ができる」という話がある一方で、実際に外国人が窓口で更新できるかどうかについては、情報源によって食い違いがあります。ここでは2026年時点で確認できた公式情報と、現場での実際の声の両方を整理しました。
JPJ(陸運局)の公式サイトでは、運転免許更新は「JPJ州事務所・UTC・1JPJカウンター・eKhidmatキオスク・Pos Malaysia窓口」のいずれでも可能とされ、必要書類にも「MyKad/パスポート」「有効なパスポート(外国人向け)」「非市民の手数料RM120」が明記されています。つまり制度上は外国人もPos Malaysia窓口での更新対象に含まれるように読めます。一方で、実際に外国人がPos Malaysiaの窓口で更新を試みたところ断られた、という体験談も複数あります(本人確認システムがMyKad番号の入力を前提にしていて、パスポート番号では処理できないケースがあるためと見られます)。つまり「制度上は可能とされているが、窓口や時期によっては対応してもらえないことがある」というのが実情に近いようです。
実際にどうすればよいか
この食い違いを踏まえると、外国人が運転免許を更新する際は次のような進め方が現実的です。
①まずは自宅や職場から近いPos Malaysia窓口に電話等で「外国人(パスポート)でも運転免許更新ができるか」を事前確認する。
②窓口で断られた場合は、JPJの州事務所・UTC・1JPJカウンターに向かう(こちらは外国人の更新に慣れている窓口が多い)。
③手数料はクラスにかかわらず一律RM120が目安。持参書類はパスポート(または在留カード)、現在の運転免許証、白背景の証明写真(25mm×32mm)が一般的です。
②窓口で断られた場合は、JPJの州事務所・UTC・1JPJカウンターに向かう(こちらは外国人の更新に慣れている窓口が多い)。
③手数料はクラスにかかわらず一律RM120が目安。持参書類はパスポート(または在留カード)、現在の運転免許証、白背景の証明写真(25mm×32mm)が一般的です。
更新の基本条件
JPJ公式の案内によれば、更新できる期間は1年・2年・3年・4年・5年のいずれかから選べます(まとめて長期分を更新しておくと、次回の来訪頻度を減らせます)。また、交通違反等でブラックリストに入っていないことも条件の一つです。手数料はマレーシア国籍者の場合、B2・B・Cクラスで年RM20(A/A1クラスは年RM2)、D以上のクラスは年RM30が目安で、非市民は前述の通りクラス問わず一律RM120です。
デジタル化が進む一方、海外では紙の免許証が必要
2024年からはMyJPJアプリでの電子運転免許証(e-LMM)や、簡易な「LMM更新スリップ」という仕組みも導入されています。ただし注意したいのは、このデジタル版・スリップ版はマレーシア国内でのみ有効という点です。海外へ渡航して現地で運転する予定がある場合は、JPJ窓口で物理カードの発行(RM20)を申請しておく必要があります。渡航チケットや出張の証明書類の提示を求められることもあるため、海外運転の予定があるなら余裕を持って窓口に行くのがおすすめです。
オンライン更新(MyEG・MySIKAP)という選択肢
窓口に行く時間が取りにくい場合、MyEGやMySIKAPポータルでのオンライン更新という手段もあります。ただしこちらもマレーシア国籍者を主な対象に整備されたサービスで、外国人がそのまま利用できるかどうかは情報源によって記述が分かれています。写真の更新が必要な場合は結局窓口への来訪が求められるケースもあるようです。外国人の場合は、まず窓口での更新を基本の選択肢と考え、オンライン更新が使えそうであれば試してみる、という順序で考えておくのが無難でしょう。
「更新」と「切替(コンバート)」は別の手続き
この記事は既にマレーシアの運転免許を持っている方の更新に関する内容ですが、これから外国免許をマレーシアの免許に切り替えたい(初めて取得したい)場合はさらに注意が必要です。2025年5月19日付でJPJは外国免許からマレーシア免許への切替を原則停止しており、就労ビザ・長期滞在ビザで滞在する駐在員の多くは正規の教習所ルートを経る必要があるとされています(外交官・MM2H参加者などは例外とされていますが、条件は変わる可能性があります)。切替をお考えの方は、この記事の更新情報とは別に、必ずJPJ公式または現地の教習所に最新の条件をご確認ください。
まとめ
運転免許更新の窓口対応は、公式ルールと現場での実際の対応にズレがあることが分かっています。外国人の方は、Pos Malaysiaでダメ元で確認しつつ、断られてもJPJ窓口という代替手段があると知っておけば安心です。手続き周りは変化が多い分野のため、訪問前の一本の電話が結局一番の近道かもしれません。またマレーシア滞在が長くなるほど、海外渡航の予定・切替が必要な家族の有無など状況も変わってくるため、更新のタイミングで一度制度全体を見直しておくのもおすすめです。


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