英語を学習しているのは日本人だけではありません。
これまで、英語が第2外国語で、しかしネイティブスピーカーと対等に渡り合える、というよりネイティブスピーカーだと思っていた人たちに何人も出合いました。
もちろん英会話教室に行くのも手です。しかし世界には英会話教室などにお金を払うことのできない人たちが大勢います。
ではなぜ彼らは英語をネイティブスピーカー並みに話すことができるのでしょうか。
これらの人たちには共通してやっている学習方法がありました。
トルコ人のおじさんの例 習得言語:5か国語
トルコから出稼ぎに出たおじさんは10代のころトルコからギリシャに渡りました。そこで何年か石切の仕事で生計を立てていました。ギリシャはギリシャ語です。ギリシャ語を使えなければ話になりません。そこでこのおじさんはギリシャ語を習得しました。ちなみに奥さんはギリシャ人です。
その後このおじさんはイタリアに渡りました。イタリア語ではギリシャ語も、トルコ語も使えません。それでおじさんはイタリア語を勉強し習得しました。
そののちこのおじさんはさらにフランスに移動しました。フランスではフランス語です。イタリア語もギリシャ語もトルコ語も使えません。それでおじさんはフランス語を習得しました。
さらにそののちおじさんは欧米に移住しました。ここでは英語が使われておりフランス語・イタリア語・ギリシャ語・トルコ語も使えません。
それでおじさんは英語を勉強しました。現在自営で便利屋を経営しており、この国に移民しています。
どの国の言語もおじさんはスムーズに話すことができます。
もちろん時経つうちに初めの方に学習した言語は忘れてくるといいます。しかし不思議なことに脳はよくできていて、何週間か滞在するとどんどん思い出してきて、元のレベルに戻るといっていました。何がカギかと聞いたところ、一つ
読む、そして単語を1日5単語覚える
といいました。黙読ではありません。音読です。そして知らない単語をカードに書いて家の壁のいたるところに貼ったようです。自室・トイレ・台所。特にトイレは効果的で、必然的に自分の目の前のカードが目にとまるため、覚えやすいといっていました。
ノルマは1日5単語を覚えて、5枚のカードを壁から剥がすこと。それをどの国に移住しても必ずこなしたそうです。それを毎日。
どの言語でも必ずできるようになる。というのは説得力がありました。
完璧な英語を話すブラジル人の例
その人から聞くまでその人の英語が第2外国語だとは信じられませんでした。なぜなら完璧な英語を話すから。
しかも英語を話す家庭に育ったわけでもなく、インターナショナルスクールに行ったわけでもなく、ブラジルの一般的な学校教育を受けたという人でした。
なぜそれだけ話せるようになったのかと聞いたら
読む
と言いました。しかも音読で。どこかで同じことを聞いたなと思いました。
その人によると音読することによって、脳にネイティブの言い回しが自然に蓄積されていき、アウトプットできるようになると言っていました。
確かにネイティブスピーカーは、平易な単語を組み合わせて用いる慣用句をよく使いますね。そのブラジル人もよく同様の言い回しを使っていました。
完璧な英語を話す日本人の例
最後に日本人の例です。日本の公立高校出身・専門学校卒業の彼は欧米に来た当初から完璧な英語を話していました。
ごく一般の家庭に生まれた彼は留学経験などなく、インターナショナルスクールに通っていたわけでもありませんでした。
彼がどのようにして英語を習得したのかを聞かざるを得ませんでした。
すると
NHKのラジオ英会話を聞いて全部丸暗記する。
と言っていました。
ひたすら自分で復唱し、それを何年間も続けたようです。
この方法もやはり音読、そしてネイティブスピーカー特有の慣用句表現も覚えることにターゲットを当てていますね。
ラジオ英会話には上位バージョンのビジネス英会話もありますが、それよりもラジオ英会話の方が優良教材だと言っていました。
まとめ
欧米圏に生まれて、英語が母国語だったら良かったのにと思ったことが、私たちみなあるかもしれません。
しかし実際には英語と他の言語が話せることは大きな武器になります。
継続してやっていけば必ずできるようになるのです。
赤ちゃんでもしゃべれるのですから。
赤ちゃんもすぐにしゃべれるようになるのではありません。基本的なことがしゃべれるようになるまで、小学校前の7年間勉強し、それから複雑な言い方・単語を勉強していくのです。
数学・物理などと違い、言語はセンスや天才的な能力はいりません。
どんな人でも必ずできるようになります。
コメント
英語を勉強する勇気が湧きました。
より、具体的な方法を教えてもらい、ますます努力しかないと痛感しました。
有り難うございます。
わたしもこの方法でずっとやっています。本当に効果があります。