現場の職人たちと仲良くなる方法

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家を買うことは一生の買い物です。

絶対に、そう、絶対に現場監督だけに頼っていてはいけません。

例を挙げてみます。

【水漏れの話】

設計士が設計した設計住宅でした。しかしある日水漏れが発生しました。デザインを重視する設計住宅にはたびたび起こる不具合のようですがこの家でも発生してしまったようです。原因はやはり複雑な屋根形状によって水処理がうまくいっていなかったことから来るものでした。

気になるのはおそらくこの水漏れは家の建設中から発生していたであろうということ。なぜなら日本においては屋根の板金工事をするのは通常工事の早い段階であり、先に外側を作ってから内装工事に入るからです。

恐らく内装工事時には、特に大雨時にはかなりの量の雨漏りが見受けられていたはずです。

しかし工期の遅れを心配してか、現場監督は特に対処することなく対策を怠ったようです。

結果、屋根の板金工事ばかりか、水に濡れて腐ってしまった箇所の対応をしなければなりませんでした。工事は大掛かりになるため、一時的な引っ越しも必要でした。

この事例では現場にいる職人が気づいていて、その事実をお客さんに教えていれば簡単に防げていたであろう不具合です。お客さんは現場にあまり来ていなかったのでしょうか。

自分で実際の現場を見ずに家が建って不具合が出た日には、きっと後悔することでしょう。

でもほとんどの場合、家を建てる私たちは素人。家や現場に関する知識がない場合が多いです。

どうすれば現場の不具合を感ずくことができるのでしょうか。

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職人たちと仲良くなることです。

職人たちはその道のプロ。なんなら現場監督よりも、そして設計士よりも現場の隠された情報をよく知っていることがあります。

現場で職人が不具合につながる可能性がある状況が発生しても、監督が気づかなければ、もしくは良心的な職人でなければ、往々にしてその事実は見過ごされます。

なぜなら職人たちにとって現場を終わらせることが至上命題だからです。現場が終わらなければ工事の残金は振り込まれませんし、次の現場に回ることもできません。

しかし職人たちも人間です。

そう、職人たちの良心にアピールすること、つまり仲良くなって「あのお客さんにはこの情報は言わなきゃかわいそうかもしれないな」と思わせる努力をするのです。

ではその具体的な方法とは?

断言します。答えは「食」にあります。プラス、お小遣い。

しかも、これは世界どこへ行っても万国共通です。

マレーシアしかり、日本しかり。欧米だって同様です。

なにせ人間だもの。その事実を再確認すれば、どのようなタイミングでどうアプローチしたらよいかがわかります。

まずは職人たちの文化から見ていきましょう。

1.職人たちの人間性

職人は会話は下手、が、本当はいい人が多い。

これは比較的よく取り上げられることかもしれません。しかしそのように言うことのできるのには裏があります。

その理由

わたしたち日本人の大多数が所属しているであろう、サラリーマンは言うまでもなくストレス社会です。会社・外出先・家でも常にメールや電話の対応、顧客対応で追い回されています。

気づけば家に帰っても仕事、お風呂に入っても仕事のことを考えています。

他方、職人たちはどうでしょうか。

サラリーマンとは異なり、家に帰ればかなりの程度の平和が保証されています。もちろん見積書を作ったり、次の日の段取りを考えたりしなくてはなりません。

現場が押していて肉体的・精神的に追い込まれているときは地獄です。しかし基本的に仕事量はある程度は調整できます。コンスタントに地獄を経験しやすいサラリーマンよりも精神的に追い込まれる可能性は低いのです。

実際、肉体労働そのものも精神衛生上良い働きを及ぼします。

モノづくりの仕事はつらいことも多々あるものの、基本的に楽しいです。

仕事が趣味率はサラリーマンと比較しても高いです。

中には嫌々やる人もいるかもしれませんが、彼らは基本自営です。

もし本当に嫌であるのなら、転職したり他の分野に切り替えたりしているでしょう。

上記のような背景から、職人の人たちは素直な人が多いのです。

実際話してみると気づかれるかもしれませんが、決して話はうまくありません。(ごめんなさい、例外な方々もたくさんいます)素朴な人が多いです。要するに基本いい人たちなのです。

また、入り組んだ話をあまり好みません。遠回しな言い方はかなり嫌いです。

2.時間帯別、職人の心理

作業時間帯によって職人の心理が大きく異なる

のも、職人たちのユニークなところです。

時間帯別にみてみましょう。

8:00am 作業開始。前日の帰宅途中、および今日の通勤途中にシミュレーションしてきた段取りで早速取り掛かる。ここで邪魔が入るのはとても嫌い。できるだけ午前中に作業の目途をつけようとたくらんでいる。

9:00am 朝ごはんの効果が薄れ、お腹が減ってくる。体を動かしているから仕方ない。また他の職人か現場監督と打ち合わせが必要な内容が出てくる。頭の中はお茶の内容50パーセント、他50パーセントは打ち合わせ内容。

10:00am お茶。現場監督およびほかの職人と作戦会議。現場監督がお茶を持ってきてくれる時もある。お菓子でミニパーティー。休憩はおおよそ30分。

11:00am お昼を目標にひたすら頑張る。何を食べるかしか考えられない。

12:00pm 昼。癒しの時。ここを邪魔するのは厳禁。命に係わる。そして昼寝。おおよそ20分。ここを邪魔すると午後の作業効率の悪化に直結。

1:00pm リチャージ完了。モチベーションは目が覚めてきた2:00前くらいが最高。作業スピードもここが最速を記録する。

2:00pm あれだけ昼を食べたのにもう消化。自分の燃費の悪さを呪いながら(っといっても実際はかなり頑張っている自分に拍手)お茶について考え始める。また打ち合わせ必要なこともたまってくる。

3:00pm お茶。打ち合わせ。監督がお茶を持ってくることもある。ここで今日おおよそ何時くらいに帰れそうかが判明する。(ただし何も不慮の事態が発生しなかった場合)モチベーションは引き続き高め。

4:00pm 早く帰りたい、そして早く必要作業を終わらせるため集中。6:00まであっという間。

6:00pm 定時。肉体労働度合いが激しかった場合は、ここで結構消耗している。とにかく腹が減っている。新しく作業をぶち込むこと厳禁。

7:00pm 残念ながら残業をしている方たち。失敗したのか、ハプニングが起きたのか、それとも明日の分まで片付けようという野望かのいずれか。いずれにしても腹の具合は半端ではない。またほかの人たちは帰ってしまい、人恋しい。家族に会いたい。帰りたい。

8:00pm 大体の職人はこのあたりで作業終了。これより先は超ストイックな方か、超ピンチな方々のみの領域。

上記の2つの文化をちゃんと抑えればどのようにアプローチしたらよいかがわかってきます。

お茶を差し入れしましょう!そのタイミング

もう一度上の作業時間の内訳を見てください。お茶、および、お昼の時間は何時でしょうか。

10:00pm, 12:00pm, 3:00pmです。つまり2時間ごとの休憩があるわけです。集中力を保って安全に作業する狙いがあるほか、おなかが減ってしまうという職人の性でもあります。

10:00amと3:00pmの休憩にお菓子を持っていくお客さん、監督は結構います。

しかしなんと3:00以降は休憩がありません。食事もありません。しかも集中して作業する時間帯のためエネルギーを大量消費します。

残念なことに6:00以降の残業になった日の精神状態は想像しやすいはずです。

さあ、そのタイミングでお茶を差し入れしましょう。飲み物は年配の職人であればコーヒーかお茶、若い職人であればジュースや炭酸飲料などがいいです。そしてお菓子を買ってあげてください。シュークリームとかは最高です。

優しい笑顔で持ってきてくれた人は、もはや天使にしか見えません。ここは正直ねらい目です。

自分の家を建てていて、仕事に出ているサラリーマンの方も、仕事を少し早く切り上げてでも行いたい効果があるタイミングです。

お小遣いをあげましょう!そのタイミング

やる気をブーストさせる効果があります。しかしお金である以上、何度もあげられる方は限られているでしょう。例えるならニトロブーストです。一発で爆発的な力を発揮します。

したがってきつい肉体労働でモチベーションが下がりやすい時に一発入れてやるのが効果的です。

日本なら建て方です。夏場の建て方はなかなか厳しいものがあります。実際見てみるとわかるかもしれません。お祝儀の相場は最低一人1万円です。はい、高いと思われるかもしれません。しかしここでケチって一生のお買い物に欠陥は入るのとどちらがよいでしょうか。

ここは節約するところではありません。これは投資です。

マレーシアならそのような儀式はありませんが、肉体労働が多くてモチベーションが下がっているときが狙い目です。

建築作業者の日給は多くてもRM150ほどと考えてよいでしょう。RM10ほどあげれば異常に喜ぶはずです。

話を聞き出しましょう!そのタイミング

再度上記の時間別心理状態をご覧ください。厳禁時間には絶対にアプローチしないでください。

話しかけてもあまりよい対応をされないばかりか、印象を悪くします。

3:00pmは割とねらい目です。

職人と仲良くなって話を聞き出すことは十分可能です。少し文化は異なるかもしれませんが、ルールがわかれば皆良い人たちです。そして同じ人間です。世界で共通する文化です。

例えうまく情報が聞き出せなかったとしても、必ず普段よりいい仕事をしてくれます。

マレーシアにおいては家を建てる機会はなかなかないかもしれませんが、修繕・補修、そして少し大きなものだとリノベーションもあるかもしれないですね。

その時はきっと役に立つでしょう。

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