マレーシア住宅融資制度2017

マレーシアでは年々住宅の値段が上昇し、家を購入したい一般の人々が手の届かない値段になってきています。

政府もそれを危惧しており、さまざまな融資制度が導入されています。

マレーシア当局により導入されている融資制度には以下のものがあります。

 

マレーシアの住宅融資制度

  1. Skim Perumahan Rakyat 1Malaysia (PR1MA)
  2. Skim Perumahan Mampu Milik Swasta (MyHome)
  3. Perumahan Penjabat Awam 1Malaysia (PPA1M)
  4. Program Perumahan Rakyat (PPR)
  5. Rumah Mesra Rakyat 1Malaysia (RMR1M)
  6. Rumah Mampu Milik Wilayah Persekutuan (RUMAWIP)
  7. Rumah Selangorku
  8. Rumah Idaman Rakyat (RIR)

Skim Perumahan Rakyat 1Malaysia (PR1MA)

平均収入世帯に対して手に届く住宅を供給することを目的として作られた融資制度です。

想定世帯収入はRM2,500~RM10,000です。

対象はすべてのマレーシア人で、マレーシアでは最も一般認知された融資制度です。

想定されている家の価格帯はRM100,000~RM400,000(約¥260万~¥1040万)で投票によって候補者の中から選定されます。

他に家を2件以上有していない人が対象です。

この融資制度を使って購入した人は10年間住宅の販売が制限され、貸しに出すこともできません。

 

Skim Perumahan Mampu Milik Swasta (MyHome)

マレーシア政府により手の届く住宅を建設するよう民間業者を促すことを目的として作られました。

MyHome 1 とMyHome 2のカテゴリーがありますが、基本的に違いは対象となる家の大きさと値段です。

対象はすべての18歳以上のマレーシア人で初めて家を買う人です。

対象となる家の価格帯は半島側とサバ・サラワク州で異なっており、

半島側は

  • MyHome 1 :RM50,000~90,000
  • MyHome 2:Rm90,001~170,000

サバ・サラワク州は

  • MyHome 1 :60,000~90,000
  • MyHome 2:90,001~220,000

となっています。

対象となる世帯収入は

  • MyHome 1 :RM3,000~4,000
  • MyHome 2:RM4,001~6,000

 

となっています。

この融資制度を使って購入した人は10年間住宅の販売が制限されています。

 

Perumahan Penjabat Awam 1Malaysia (PPA1M)

18~60歳までのマレーシアの公務員を対象とした融資制度で、初めて家を買う人に限定されます。

対象の家の価格帯はRM150,000~300,000、対象となる世帯収入はRM10,000以下です。

この融資制度を使って購入した人は10年間住宅の販売が制限され、貸しに出すこともできません。

また家の外観を変えることも禁止されています。

 

Program Perumahan Rakyat (PPR)

低所得者層を対象とした安い物件が対象です。

18歳以上のマレーシア人が対象で、家族が優先的に選ばれています。

対象となる家の価格帯は

  • 半島側:RM30,000~35,000
  • サバ・サラワク州:RM40,500

となっています。

対象となる世帯収入はRM2,500以下です。

この融資制度を使って購入した人は、住宅を貸し出すことが禁止されています。

 

Rumah Mesra Rakyat 1Malaysia (RMR1M)

マレーシア人で、農家や漁師など、土地を所有する所得の低い人々が快適な家を持てるようにとの目的で作られた融資制度です。

対象となる家の価格帯はRM45,000~65,000、世帯収入はRM750~3,000です。

18~60歳までの家を持っていない2,800スクエアフィート(約260平米)以上の土地所有者を対象としています。

 

Rumah Mampu Milik Wilayah Persekutuan (RUMAWIP)

マレーシア人の、クアラルンプール、プトラジャヤ、ラブアンの低所得者・中所得者を対象とした融資制度です。

これらのエリアで働き、かつ居住している21歳以上の家を持っていない、世帯所得がRM15,000の人が対象です。

対象となる家の価格帯はRM52,000~300,000です。

家の再販売は10年間禁止され、貸し出しすることは許されていません。

 

Rumah Selangorku

マレーシア人の、セランゴール州に居住している、低所得者・中所得者を対象とした融資制度です。

18歳以上の不動産物件を持っていない人が対象です。

対象世帯所得はRM3,000~10,000、対象物件はRM42,000~250,000です。

家の再販売は5年間禁止され、貸し出しすることは許されていません。

 

Rumah Idaman Rakyat (RIR)

マレーシア人の21歳以上の中所得者を対象とした融資制度です。

対象の家の価格帯はRM350,000以下で、

世帯所得がRM10,000未満、個人所得RM7,500未満の人が対象です。

家を持っていない人、障碍者、シングルマザーが優先されます。

家の再販売は5年間禁止され、貸し出しすることは許されていません。

 

まとめ

日本と比べると大概どの家庭でも家が持てるマレーシアはまだまだ恵まれているといえるかもしれませんが、住宅価格の必要以上の上昇を食い止めようと、政府は様々な策を打ち出しています。

一国一城の主になるのが夢となる日がマレーシアでも来るかもしれません。

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