中国のプリペイドSIMカード

中国のプリペイドSIMカードプロバイダ

中国の主なプリペイドSIMプロバイダは次の3社です。いずれも省管轄です。

中国のプリペイドSIMカード (China Mobile編)
China MobileChina Mobileは3Gに代わる独自のシステムTD-SCDMA形式を用いています。4Gにおいても独自の通信形式TD-LTEを採用しています。中国国内で最大のこの通信業者は800万人の顧客をかかえています。新しく...
中国のプリペイドSIMカード (China Unicom編)
China UnicomChina Unicomは中国で二番目に大きなプロバイダです。カバーエリアはChina Mobileには及びませんが、China Mobileよりも比較的安い価格でサービス展開しています。近年では4Gエリアの拡張に力...
中国のプリペイドSIMカード (China Telecom編)
China Telecom中国においてもっとも小さなプロバイダとなっています。先を行く大手プロバイダに追い付くため、競争的な価格で対抗しています。購入場所China Telecomショップで購入できます。街中の販売店でも購入できますが身分証...

 

上記通信事業者の中ではChina Mobileが一番広いエリアをカバーしています。しかし2G回線カバーエリアは通話とメールなどの使用以外にはあまり向いていません。

快適なインターネット通信を楽しみたいのであれば3G・4G/LTE契約が不可欠でしょう。その点ではChina Unicomが適していると言えます。

 

 

中国のプリペイドSimをめぐる特殊事情

身分証明書

Simカードを取得するには他の国と同様、パスポートなどの身分証明書が必要です。

中国では政治的にふさわしくない情報へのアクセスをこの身分証明書を利用してモニターしています。

外国人の少ないエリアでは身分証明書の読み取り用に、中国人のIDのみを対象にした読み取り機械が使用されています。パスポートを身分証明書として使用するためには、空港や街中の大きな店を使用する必要があります。

店によっては中国人のIDを借りるように言われることがあるかもしれませんが、正規のやり方で取得するのが無難です。

 

携帯番号

Simの価格は割り当てられた電話番号によって大きく異なっています。8はラッキーナンバーのため高くなりますし、4は「し」の発音の近いため嫌われ、価格が安くなります。おおよそ60~300元で販売されています。

 

閲覧規制

中国は他の国々よりも強い規制がかかっている国として有名です。Google、YouTube、Facebook、Twitter、Instagram、LINE、Kakao Talkなどがその一例です。

WhatsappやWeChatなども検閲が入っています。公式には中国語のみに検閲が入っていて、英語にはかかっていないことになっています。

 

可能であれば香港でプリペイドSimの購入を行えば、通信規制のかかっていないSimを取得することができます。China MobileやChina UnicomのプリペイドSimも購入可能です。

 

省ごとの料金制度(2017年10月より改定撤廃予定)

同省内での通話のレートはどの省にいても同じです。しかし他の省に電話をかける場合や、受ける場合は割増レートが適用されます。

データ使用料も同様に他省で利用する場合は割増レートが適用されます。さらにチャージはSimを購入した省と同じでなければチャージできません。

原則的にSimを使用する省で購入するようにしましょう。

クレジットがなくなると電話が受信できなくなるだけでなく、プロバイダーによってはSMSメッセージが削除されてしまうこともあるので、クレジットは常に切らさないようにしましょう。

使用しなかったデータはキャリーオーバーが可能です。IP電話やテザリングは中国でも使用可能です。

 

広告宣伝

プリペイドSimを契約するとたくさんの広告を受け取ることになります。多くの国ではブロックしたりすることができますが、中国では拒否することができません。

SMSでの広告だけでなく、電話営業や、夜中のワンギリもあります。夜はサイレントモードにして、知らない番号から電話が来てもかけなおさないようにしましょう。

 

契約解除規定

公式には、プリペイドSim使用を終え、国外に出る際にはプリペイドSim契約解除の手続きをしなければならないことになっています。

契約解除の手続きをせずに国外に出た場合は、再度中国を訪れた際に新たにプリペイドSimの契約をすることができません。契約をする際には先に契約解除をしなかった違約金を払う必要があります。

契約解除の手続きをするには、プリペイドSimを買った時と同様、店に行き、先に提示した身分証明書の提示をしなければなりません。クレジットの残金が25元以下である必要もあります。

契約解除を怠り、2回目に違約金を請求された場合にはブラックリストに載せられ、Simの契約を拒否されます。

しかしこの契約解除規定もプロバイダーによってまちまちのようです。購入時に確認が必要でしょう。

 

再度中国に入国することがわかっていて、同じSimを使用したい場合は各店舗で契約の一時停止の手続きを行うことができます。その場合プロバイダにもよりますが5元/月ほどが請求されます。

 

 

周波数帯/バンド

2G

China Mobile・China Unicom: 900、1,800MHz

China Telecom: CDMA BC0、BC6

3G

China Mobile:TD-SCDMA

China Unicom: 2,100MHz (Band: 1)

China Telecom: EVDO BC0、BC6

4G

China Mobile: TD-LTE;1,900、2,300、2,500MHz (Band: 38, 39, 40, 41)

China Unicom: FD-LTE; 850、1,800、2,100MHz

TD-LTE;2,300、2,500MHz (Band: 1,3, 5, 40, 41)

China Telecom:FD-LTE; 800、1,800、2,100MHz

TD-LTE;2,300、2,500MHz (Band: 1,3, 20, 40, 41)

 

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