【VR・3Dモデル】建築・医療などの現場でどのように使われているか?その現状

近年出てきたVRの技術により、教育現場では今までできなかった画期的な体験学習ができるようになりました。目に見えないものを可視化し、触れることのできないものにも疑似的にふれることができるようになるためVRの使用は大きな効果を及ぼしています。

 

 

建築とVR・3Dモデル

 

建築分野ではこの3D技術は、史跡などの空間を再現することに使われています。VR教育のための最初期の作品の一つは、2000年代半ばにバージニア大学で行われたもので、古代ローマの場所を可能な限り正確に再現し、VRのようなデジタルモデルを「歩く」体験ができるようになりました。ほかにもインドのヴィシュヌパダ寺院のVRバーチャルウォークが開発されています。このように、VRや3Dの仮想空間技術は、現実にはない空間を再現し、教育や研究を向上させる機会を与えてくれます。

さらには舞台装置や照明のデザイン、シミュレーションにもVRが使用されています。

 

 

 

文学とVR・3Dモデル

VRを使って共感性を育てることができるかもしれないという研究もあります。本を読んだり映画を見たりするとき、状況にいる自分を想像することで多くのことを学ぶことができても、その場にいるわけではありません。しかし、バーチャルリアリティの世界では、身体と心がすべてを本物の体験として解釈し、共感性を育むことができます。

バーチャルリアリティの中にいると、文章を書くのと同じように脳の活動が活発になります。学生が作文に取り組んでいるとき、学生は作品の中での自分自身を想像し続けます。VRは、私たちを既存の世界ではない世界に引き込む新しい神経経路を形成するのに役立ちます。

 

 

医学とVR・3Dモデル

医学を学ぶ学生は、VRシミュレーションで臓器の機能や病気を探求することができます。イェール大学では、一般的な解剖学だけでなく、個別の解剖学を操作できるツールを作成することに成功しました。3Dモデリングにより、学生はバーチャル的に解剖を行い、同じ技術を何度も練習することができます。さらに、特定の疾患や状態は非常に稀なもので、医学生が特定の状態の臓器を見る機会がないかもしれません。しかし、3D技術の助けを借りれば、若い人たちは最も稀な病気であってもそれを見て治療することができます。

3D技術のもう1つの重要な用途は、非常に小さいものや非常に大きいものを可視化できることです。細胞、原子、酵素の可視化を提供するVRモデルが開発されています。

 

美術とVR・3Dモデル

VR・3Dモデリングは芸術分野にも使われています。素材や形状が難しい、または素材が高価であるという場合、VR・3Dモデリングの導入は効果的です。VRでジュエリーをデザインしている例、3Dプリンターで彫刻を作成している例などがあります。

 

 

まとめ

 

VR・3Dモデリングは想像以上に私たちの生活に深く入り込んできています。emailや携帯電話をほぼすべての人が持つようになったのと同じように、すべての人がそれぞれのアバターを持ち、それをアカウントとして使用して、オンラインで仮想空間に入り空間を体験するというような時代もそう遠くないかもしれません。

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