デング熱を意識した蚊対策

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日本でも近年蚊によるデング熱の媒介が懸念されるようになりました。

マレーシアではどのような取り組みがなされているでしょうか。

また日本ではどのような取り組みが考えられるでしょうか。

デング熱先進国のマレーシアよりお伝えします。

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蚊の種類

都市部では汚い少しの水たまりでもボウフラが誕生させることのできるネッタイシマカの温床です。

デング熱を媒介する蚊として恐れられています。

地球温暖化に伴い生息範囲を拡大しておりアジアを北上中です。

日本では外見上もネッタイシマカとよく似たヒトスジシマカがデング熱を媒介する能力があります。

デング熱の症状

高熱、無気力、関節の痛み、筋肉の痛み、頭痛、吐き気、発疹などです。

蚊に刺されてからの潜伏期間は5~7日と言われています。

マレーシアでなされている対策

感染が疑われたら

感染が疑われた際はマレーシアにおいては病院の血液検査で白血球と血小板の数を見ることによりすぐに診断できます。

結果が出るのは検査の同日、数時間後です。

駆除

感染が確認されると、デング熱発症患者の勤め先、および住んでいたエリアには害虫駆除班が入りあたりの害虫駆除を行います。

【出典:QuicKill Pest Control Services Malaysia  サイト http://www.quickill.com.myより転載

上の写真のようにもくもく煙を出すタイプであたりの昆虫を一掃します。そのためマレーシアには虫が意外に少ないです。

網戸はあまり普及していません。現地で使われている窓のタイプが引き戸タイプではなく外に押し出す形式が多いため網戸を導入する余地がないのかもしれません。

治療

西洋医学では今のところ有効な治療法が確立されていません。ローカルの間ではパパイヤの葉をジュースにして飲む人もいるようです。

パパイヤの葉のジュースが実際にデング熱患者に対してどれほど影響を及ぼしているかに関する研究が2013年にマレーシアの調査機関によって行われました。

それによるとパパイヤのジュースを投与したデング熱患者はそうしなかったデング熱患者に比べて血液内の血小板の回復が早かったようです。

つまりデング熱の治癒に関して有意な影響を及ぼしています。

The study was conducted to investigate the platelet increasing property of Carica papaya leaves juice (CPLJ) in patients with dengue fever (DF). An open labeled randomized controlled trial was carried out on 228 patients with DF and dengue haemorrhagic fever (DHF). Approximately half the patients received the juice, for 3 consecutive days while the others remained as controls and received the standard management. Their full blood count was monitored 8 hours for 48 hours. Gene expression studies were conducted on the ALOX 12 and PTAFR genes. The mean increase in platelet counts were compared in both groups using repeated measure ANCOVA. There was a significant increase in mean platelet count observed in the intervention group (P < 0.001) but not in the control group 40 hours since the first dose of CPLJ. Comparison of mean platelet count between intervention and control group showed that mean platelet count in intervention group was significantly higher than control group after 40 and 48 hours of admission (P < 0.01). The ALOX 12 (FC  =  15.00) and PTAFR (FC  =  13.42) genes were highly expressed among those on the juice. It was concluded that CPLJ does significantly increase the platelet count in patients with DF and DHF.

【出典:Institute for Medical Research (IMR), Ministry of Health, Malaysia ウエブサイト http://www.imr.gov.my/en/component/content/article/12-publication/1967-p13-082.html】

しかし妊婦に対してはこの治療法は推薦されていません。パパイヤの葉や熟していない果実や種に含まれるタンパク質分解酵素が胎児に悪影響を与え流産を引き起こす恐れがあるからです。

パパイヤの葉ジュースの作り方


パパイヤの葉はとても苦みがあるためはちみつを足して苦みを和らげています。

予防

水たまりなど蚊の発生源となりうるものを放置し、自己の物件で蚊の発生を促進した場合、罰金が課せられることになっています。

マレーシアの法律、Destruction of Disease-Bearing Insects Act 1975のSection 13(1) および Section 23(a) によると最大RM 50,000 (約¥1,300,000) の罰金か5年以下の懲役が科されることになっています。

一般住宅のほか、コンドミニアム、工事現場等にも適用され、近隣住民からの訴えがあった場合は役所が検査に来ます。

日本で考えられる対策とは

駆除

網戸をつけることは言うまでもありませんが、行政レベルでの対策がいずれ必要になってくるでしょう。

定期的な害虫駆除班の介入が必要かもしれません。

また発祥患者の勤務先・住所の申告を義務づけ、汚染エリアには害虫駆除班が入れることができます。

環境面・人体への健康面での懸念が生じるので先立って調査が必要でしょう。

予防

  • 意識改善

蚊はほんの小さな水たまりで発生します。

タイヤにできた水たまり、雨どいの水たまり、植木鉢の水たまりなどです。

これらの発生源をなくしていくには各家庭レベルで蚊が発生しやすい場所を作らないように意識づけを行うことが不可欠です。

マレーシアではよくポスターやマスコミ・新聞等を通じての意識づけが行われています。

従わない企業や個人には必要であれば罰金制度もとらなければいけないかもしれません。

  • 緑の配置の工夫

蚊の飛翔力は高くないことが知られていますがマンションの高層階の部屋にも現れます。彼らは人間が思っているよりも比較的賢くエレベーターに乗り込み、玄関口で待ち伏せし、人間の出入りとともにドアから侵入することもあります。

彼らは待ち伏せ型攻撃をするといわれています。公園内で大量の蚊に襲われた経験がある方も多いでしょうが、住宅周りの観葉植物の葉の裏側などで待ち伏せしているケースが多いです。

景観改善のために緑化は不可欠でしょうが建物出入り口の周りに緑を配置しないなどの工夫が必要かもしれません。

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