皆さん,こんにちは。
昨日,エアアジアよりビックなニュースが発表されました。それは機内インターネットを無料で使わせてくれるというものです!
目的地に到着後どうしても連絡を取らなくてはならないので購入していた人や,出張中でクライアントにどうしても連絡を取る必要があり契約された方も多いのではないでしょうか。
ただし,「飛行機に乗るのであと数時間は連絡が取れません」と仕事放棄の言い訳をしてきたサラリーマンにとっては悲報ですね(笑)
以前からも機内インターネットは利用可能でしたが,有料のプランでした。3MBデータはRM9,10MBにはRM18が利用料金として発生しました。お高かったんですね。。。
愛称としては「ROKKI in flight Wi-Fi」サービスとして親しまれてます。
利用可能範囲
無料範囲は各ユーザー2MBまでとなっています。WhatsApp,Wechat, LINE,Kakao Talk,Viberを利用することが可能です。
無料適用の条件としてはエアアジアのポイントサービスBIG メンバの会員である必要があります。今までメンバーでなかった方も搭乗手続き前にBIG会員になっておくことをお勧めします。
利用方法
①まず始めにWi-Fi設定に行き「Air Asia ROKKI Wi-Fi」を見つけて接続してください。
②「ROKKI.com」にアクセスします。
③エアアジアBIG会員のアドレス,及びパスワードを入力してください。
④無料インターネットを利用開始できます。家族や友人に上空からメッセージを送ってみましょう。
エアアジアがインターネットサービスを無償化した本当の狙いとは?
今までエアアジア機内でインターネットサービスが使えるということはそれほど認知されてきませんでした。筆者も度々エアアジアをよく利用しますが初めて耳にしたというところです。
インターネットサービスが提供されていることをご存じだった方もLCC(ローコスト航空)は席の指定,荷物の預け入れ,食事等,機内サービスにはお金を取られるから,インターネットサービスもさぞかし「ぼったくり」だろうと敬遠してきたかもしれませんね。
なぜ,エアアジアはサービスの無料化を打ち出したのでしょうか?
考えれば考えるほど,このエアアジアという会社は相当なやり手だということがヒシヒシと伝わってきます。下記に数点考察してみました。
①LCCは劣悪なサービスだという印象を軽減させる。
席は狭い,スチュワーデスの対応が悪い,よく遅延する,そんなネガティブ要素を少しでも無くす効果があると思われます。無料!という言葉は魔法の言葉です。エアアジアはLCCの中でも別格だ!と顧客に認知させられれば成功なのです。
座席備え付けの画面がなくて長時間フライトが苦手,という方に対してもこの「ROKKI」というサービスは映画や音楽といったエンターテインメントの提供を可能にしました。
②ビジネス顧客を増やす。
多忙を極めるビジネスパーソンであれば,飛行機に載っている最中も仕事のことから頭が離れないはずですね。部下に指示を出したり,上司に報告したり,顧客と会話ができることを重視している人も実は結構多い訳です。
顧客層を考えると貧乏な旅行人ばかりを搭乗させていては稼げないので,これからの長期的な目線で考えた時にビジネス客の獲得が不可欠と考えたのかもしれません。
③ROKKIサービスとのリンク術
実はこのROKKI,隠されたマーケティング効果があるんです。「ROKKI」というウェブサイトを訪れて頂ければ分かりますが,「ROKKI SHOP」というものが併設されているんです。そう,機内のオンラインショップなのです。
大抵の場合,免税で買い物をされる方は機内座席に設けられたポケットに入っているカタログで買い物をされるのではないでしょうか?
そのカタログ,どの位耐用期間があるのでしょうか?商品が入れ替わった時はどうしますか?売れ筋が変わった時は?搭乗者が持って帰ってしまったときは?
そう,ランニングコストが高いのです!!
筆者もまでビリビリになった商品カタログと何度も出くわしてきました。
このご時世,携帯やタブレットは一人1台必ず持っています。インターネットサービスを無料にすることで,まず「ROKKI」にアクセスしてもらい,オンラインショップも同時に楽しんでもらう,そんな賢いマーケティング術が隠されている訳なのです。
そしてあわよくば将来的にコストのかかるカタログを絶版にするのかもしれません。
エアアジア,恐るべし。。。
将来的にマレーシア航空を買収してしまいそうな気もするのは私だけでしょうか?。。。
皆さんのコメントをお待ちしております。エアアジアの戦略に関してあなたの感じられた点を教えてください。
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