マレーシア隣国のシンガポールが観光客に対して出国時のスタンプを押すのを廃止することを発表しました。
施行は4/22日からで、今まで有人ゲートで行われていた出国時のスタンプを押す作業が簡略化され、より迅速な出国手続きが期待されています。
すでに指紋登録システムが導入されていることからセキュリティー上の問題はなさそうです。
影響は以下のエリアで出てくる模様です。
出国手続きの簡略化による搭乗手続きの短縮
マレーシアでは経験することのある出国手続きゲートの長蛇の列。これがシンガポールではいち早く緩和されます。
マレーシアでもこれは問題視されているので、KLIAなどにおいては就労ビザやMM2Hビザ、学生ビザなどの長期ビザがある場合は無人ゲートを利用できるようになりました。
しかし短期の観光ビザを利用する一般観光客には適用がまだ行われていません。飛行機搭乗時刻に間に合うかひやひやされた方も多いのではないでしょうか。
出国手続きの長蛇の列を計算に入れていなくて、他の客やイミグレーションの人に優先的に通してもらえるようお願いしている人を見ることもあります。みんないら立っているので冷遇されることもしばしばです。
マレーシアにおいても指紋認証を伴うパソコン管理システムの導入が進んでいるので、近いうちにマレーシアでも出国時のスタンプ撤廃が適用される日が来るかもしれません。
ノマドワーカーへの影響
東南アジア諸国はインターネット環境が充実し、生活費の安いことから、タイやマレーシアなどの特定の国に長期ビザを持たず観光ビザを利用してとどまる人もいます。観光ビザは3か月程度のためその都度国外へ出て再度その国に入国するわけです。
同じ国のスタンプばかりたまると入国が難しくなるとのことで、他の国に行ってほかの国のスタンプももらうことでスタンプの種類を増やして対策をとる人もいます。
しかしシンガポールに関しては出国スタンプの廃止でスタンプの数が減ることになるのでそのような人たちには不向きとなるかもしれません。
日本では日本人への出国時スタンプが撤廃されましたが、頼めば出国スタンプを押してくれます。シンガポールも頼めば出国スタンプを押してくれるようなシステムになるのでしょうか。この点は未検証です。
まとめ
観光客に対し出国スタンプを撤廃するのがこれからの世界の流れになりそうです。
そうするとパスポートのスタンプ欄は徐々になくなってくるのか。
次第にパスポートは冊子の形ではなくカード型になる日が来るかもしれません。
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