マレーシアでの食中毒実録と予防・対処法

マレーシアに来られた方は1度や2度は経験されたことがあるでしょう。そう、食中毒です。

気温が高いマレーシアでは起こりやすい風土病の一種かもしれません。兆候が現れたらおおよそ6時間前に食べたものを疑ってください。

マレーシアでは日本とは異なり、食中毒にかかったからといって店の責任問題が問われるわけではありません。

食べた人の自己責任、もしくは不運を嘆いてください。

 

実際に起きた事例

事例1)KFCでの事例

有名フランチャイズ店でも食中毒は起こります。ここでの場合は十分に火が通っていないものを食べたことが原因でした。

フライドチキンの中が少し赤く感じたため店員に話したところ、そんなことがあるわけがない、絶対大丈夫とのお墨付きをもらいました。

店が店だったため信頼して食べたところ

当選

絶対に火が通っていない、やり直してくれとごり押しするか、

赤いか赤くないかは関係ない、電子レンジにかけてくれというか、

最後の手段としてそのまま残すか

の手段があったと思います。やはり自分での判断が必要ですね。

 

事例2)卵

生卵を食べてと想像されるかもしれません。

違います。

犯人は卵の殻に潜んでいました。

こちらの卵は生食用と書かれていない限りはもちろん生では食べれません。

そのため火にかけて調理するのですが、そのときもちろん卵を触ります。

そのあと他の物をつまみ食いしました。

その結果

当選

卵の殻についていた菌が、手に付着して、そのままつまみ食いをした食べ物と一緒に体内に入ったのでした。

卵を触った後は手を洗ってください。

 

事例3)パンのソーセージ

売れ残りのパンを食べてしまいました。

回転が悪い店というわけではないのでこれはもう不運としか言いようがありません。

肉系の食中毒は強烈です。

 

事例4)焼肉

韓国系豚焼肉店で自分で焼くタイプの店です。生焼けかな?と疑いましたがそのまま食べました。

その結果

BINGO

やはりだめでした。

この時は3日間の症状に苦しんだようです。

1日目嘔吐、2日目下痢、3日目腹痛といった具合です。

抗生物質も処方されました。これはかなり劇症の部類に入ります。

豚は食中毒ランキング上位者です。

 

事例5)露店

ハンバーガー店です。これはまあ自業自得かもしれません。露店はおいしくて安い店があります。

でもくれぐれも自己責任で。

 

 

現地処方薬と対処法

Charcoalつまり炭と呼ばれている薬が一般的に使用されています。

真っ黒な錠剤で、マレーシアのどこの薬局に行っても手に入れることができます。

日本の薬の方が治りやすいという人もいるので、日本から持ってきた方はよいかもしれません。

治療法

トイレの近くでゆっくり休んでください。嘔吐下痢のため、脱水症状になりやすいので水、マレーシア版アクエリアスの100plusを飲みましょう。

食中毒のため病気休暇を取るマレーシア人は比較的多くいます。

予防法

1.肉が赤っぽい時は絶対に食べない

外食の際、どんな有名レストランでも肉が赤っぽい時があります。牛なら大丈夫ですが、豚・鶏肉の時は絶対に食べないでください。

大概店の人は大丈夫といいます。適当だからです。そしてやり直しがめんどくさいからです。特に肉の状態を吟味してのことではありません。あなたのこと?もちろん考えていません。

疑わしい場合は再加熱をお願いしてください。店側が渋る場合は、肉が赤いか赤くないかを議論するのではなく、電子レンジで温めてほしいということだけを強調します。

電子レンジだというところがポイントです。店側が手間をかけずに手軽に再加熱でき、さらに内部から火が通るからです。

2.疑わしいものは注意するか避ける

日本でもアニサキスが問題になりましたね。こちらでもいろいろなところで日本食が売っています。どのようなところでどのような方法で調理したのか、全く知ることのできない店がたくさんあります。

刺身系は安いものもたくさんあります。でもクオリティーも安いはずです。

アニサキスが心配ですか?一度冷凍したかを確認するのは難しいかもしれません。よく注意してみながら食べてください。不安なら食べない方がいいです。適切なアドバイスとは言えないという方も言うかもしれませんが、それが現実です。

某有名巨大ショッピングモールのフードコートの料理にもゴキブリの足が入っていますから。

ホチキスの針が出てきたこともあります。

自己防衛・サバイバルです。

先日、お店の人と仲良くなり、サービスで揚げ餃子を出してくれました。

中が明らかに生でした。

もちろんおじさんはそんなことはないと言います。親切で出してくれたものなのでそれ以上は言わず、ニコニコしながらこっそりティッシュにくるんで店の外で捨てました。

その場の雰囲気で食べかけましたが、あとの苦しみを考えると空気を読む必要はありません。リスク承知なら良いかもしれませんが、そこまでトイレが恋しい人は少ないでしょう。

3.手を洗う

鉄板ネタですが効果的です。発展途上国具合が高ければ高いほど、重要でしょう。

特にこの国の人はトイレで紙を使いません。左手を発動する人がまだまだたくさんいます。

その後手をきれいに洗ってくれていることを願いますが、公共物はその人たちの触れたものを共有しているわけです。

よろしくお願いします。

 

まとめ

同じものを食べていてもその日の体調次第で耐えきれるか耐え切れないかの分かれ目になることが多くあります。

普段から健康管理には気を付けて睡眠・運動を心がけることも大切です。

とはいってもそれほどたくさん食中毒が起こるわけではないですし(さんざん例を出した後ですが)、マレーシアは食の宝庫です。

おいしいマレーシアを!

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