巨大3Dプリンターで建築!業界の今

こんにちは!KOKONATSです。昨年くらいから話題になっていた3Dプリンターでの建築ですが、導入事例が増えてきました。ドイツでは380㎡三階建ての建設が3Dプリンターを利用して行われており、これは現在のところ3Dプリンターを利用した建設ではヨーロッパで最大の規模のものとなりそうです。

 

3Dプリンターで建築とは?どうやってやるの?


いくつかの会社がそれぞれ異なるマシンおよびシステムを開発していますが、共通してノズルからコンクリートをマヨネーズのように出して積層していく方法をとっています。壁ができたら、電気、ガス、上下水道管のスペースを確保しつつ、空洞部もコンクリートで埋めていきます。断熱材としてそれぞれの土地で調達できるもみ殻などの材料を内部空洞部に充填するアイデアもあるようです。

マシンの正確性を気にされる方もいるかもしれませんが、高度に制御されており、風や振動に耐えうる設計となっています。実際人間が作ったものより誤差は少ないとのことです。

現在のところ3階建てまでが対応できる最大の高さです。

 

3Dプリンターを利用して建設を行うことのメリット

型枠不要

通常コンクリートで建築物を建設するには型枠を作る必要がありますが、この3Dプリンターを使用した建設方法だと型枠工程が不要になります。そのため材料を節約したり、型枠の人工を減らすことができます。建築物の形が型枠の施工性にとらわれることがないのも大きいですね。

工期短縮

例えば通常は5人の作業員が5日間かけて行う作業でも、この3Dプリンターを用いると2~3人で25時間ほどで行うことができます。

労働者カット

日本だけにとどまらず世界各国で若年層の建築現場離れが進んでいます。機械を導入することでこの問題に一石投じることができるでしょう。

品質の均一化

機械制御され、施工が早いため、天候を選ぶことができたりと現場打ちコンクリートよりも安定した品質が出せます。

形が自由

建築物の形が型枠の施工性にとらわれることがないため新しい形で構造物が成り立っているところにも注目です。設計現場でも3D CADの導入、複雑な曲面を持つ建築の設計が行われています。マシンスペックが上がることで驚くような形状、空間も近い将来実現するでしょう。

 

まとめ

費用、後期の面で3Dプリンターでの建築には多くのメリットがあります。2020年に販売開始の分譲住宅が多いようです。日本でも近い将来3Dプリンターで建てられた家に住むようになるのでしょうか?耐震性も保証されていることにも注目です。

マレーシアでも国内技術者の不足、また慢性的に低価格帯の家が不足しているため、近い将来このような3Dプリンターが導入される可能性があるかもしれません。

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