マレーシアのコンドミニアムはセキュリティがしっかりしているイメージがありますが、人が集まる場所ゆえのトラブルも起こります。
実は最近、とあるコンドミニアムで「置かれている荷物が持ち去られる」という事件が頻発していました。そして先日、ついに開いた状態の荷物から「パソコン」が盗まれるという決定的な事件が発生し、ようやく犯人が特定されました。
事の顛末がなかなか生々しかったので、備忘録も兼ねてシェアします。
事件が起きたのは、セキュリティガードの詰め所のすぐ近く。被害に遭ったパソコンの荷物が持ち去られた後、すぐにCCTV(防犯カメラ)の映像が確認されました。


そこに映っていたのは外部からの侵入者ではなく、なんとそのコンドミニアムに住む女性。ガードも彼女の顔と住んでいる部屋を把握していたため、犯人はあっさりと特定されました。
しかし、ここからが厄介でした。 警察とセキュリティガードが連れ立って彼女の部屋を訪問した際、CCTVという決定的な証拠があるにもかかわらず、彼女は「やっていない」と完全にシラを切ったのです。
そこで警察とセキュリティ側は、次のような現実的な交渉を持ちかけました。
「今ここで協力する(認める)なら、この件は穏便に済ませる。でも、このまま協力しないなら、警察の事件としてさらに大きくし、コンドミニアム内でも公表する措置をとる」
この「公表」という具体的なリスクを突きつけられた瞬間、彼女の態度は一変。あっさりと窃盗を認めました。以前から起きていた連続持ち去り事件も、おそらく彼女の仕業だったのでしょう。
さらに驚いたのは、盗まれたパソコンの隠し場所です。 荷物は彼女の部屋からは出てきませんでした。部屋の中を捜索されるのを警戒したのか、彼女はコンドミニアムの駐車場に停めてある「自身の車のトランクの中」にパソコンを隠していたのです。妙に計画的で、人間の心理のリアルを感じる結末でした。
今回、犯行現場となったのはガードの近くでしたが、おそらくガードの意識が向きにくいタイミングが狙われたのだと思います。
普段、図面を読み込んで建築パース(3DCG)を制作していると、建物の構造や人の動線と一緒に「空間の死角」をつい職業病のように観察してしまいます。平面の図面上では機能的に見えても、実際に人が暮らし、立体的な空間になった途端に、予期せぬ抜け穴ができるものです。
建物を設計する前の段階で、3D空間としてシミュレーションしておくことの重要性を、こんな身近な事件からも考えさせられました。
何はともあれ、パソコンが無事に見つかって良かったです。コンドミニアム内とはいえ、荷物の管理には改めて気をつけたいと思います。









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