水難事故で溺れたい人は見ないでください

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先日ローカルの新聞よりこんなニュース記事を見ました。

マレーシアジョージタウンの遊戯施設にて5歳位の幼い少女が溺れ,その救出の様子を写した動画が現在マレーシアで拡散しています。幸い,ライフセイバーとその場に居合わせた医師により人工呼吸,心臓マッサージが施され,一命を取り留めることができました。

今回のこのニュースの少女はラッキーとしか言いようがありません。資格ある医師やライフセーバーの迅速な応急措置を受けることが出来たからです。。もう少しで幼い尊い命が失われるところでした。

水泳はうつ病対策にも,水圧による身体へのマッサージ効果もあると言われています。また質の良いバランスが取れた筋肉をつけるには打ってつけのスポーツとも奨励されています。その他,疲労回復や基礎代謝を上げるという,メリットしか見当たらないスポーツです。

その水泳をする為に日本では学校に備わっているプールに行くか,市町村の公共プールにわざわざ出向くしかありませんが,

マレーシアでは,自宅で毎日,泳げます。

一般のコンドミニアムには大小差はあるもののプールが完備しています。マレーシアは一年中気温が温暖でありウォータースポーツにはとても恵まれた場所なのです。

ただし安全面で日本と大いに異なることがあります。

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ライフセーバーの常駐は義務付けられていないのです。

そのため何が起きようと自己責任ということになります。水を幾ら飲もうが,溺れようが,すべて本人の責任です。葬儀屋は呼んでくれるかもしれませんが(笑)

何かが起きてからでは対処できませんので,より一層普段からの心掛けがとても大切です。

最初に取り上げたニュースを覚えていますか?プロフェッショナルでなかったとしても,誰かが溺れているのを発見した時に具体的にどうするかの知識があれば,その人の生存率は上がるのです。

では具体的にどのようなことができるでしょうか?

①プール内の人を注意深く観察する

常にプールに目を向けていましょう。特に泳いでいる人が子供やお年寄り,泳ぎが苦手であればなお一層のことです。

溺れると聞くと,ばたばたともがき苦しんでいることを想像するかも知れませんが,現実は必ずしもそうではありません。溺れている人は,通常パニックになり身体が自由に動かせず,呼吸がいっぱいいっぱいの為に声も出ず,そばに居ても気づかない場合もよくあるそうです。

推奨されている溺れている人の見分け方として以下の点が推奨されています。

溺れている時,口は水中に沈んだり水面に上がったりを繰り返す

頭を後ろに傾けていて口を開いている

泳いでいた人がいきなり静かになる

皆さんは「ドリンカー生存曲線」というものをご存じでしょうか?呼吸停止から2分でその被害者の生存率は90%になります。4分後にはそれが50%になります。

もうお分かりでしょうか?溺れている人の早期発見,救出が何よりも大事なのです。

②いざ救出

このステップで何よりも重要なのが,本人が何も持たずに水面へ飛び込むのは自殺行為であり,救護者にも負の影響を与えるということです。

なぜでしょうか?

そう,要救助者はパニック状態だからです。そして助けに来た救護者にしがみ付き一緒に浮力を失う訳です。そして二人で海底(プール)の底に沈んでゆきます。

まず覚えておきたい点として第1ステップとして「道具」を使用しましょう。

ペットボトル,クーラーボックス,ビニール袋等浮力があるものは周りにありませんか?例えば空の500mlのペットボトルの浮力は5kgとも言われています。頭を水面から出しておくには十分な浮力です。それらの浮力があるものを要救助者の元へ投げるわけですが水が少し入っていた方がコントロールが上がるかもしれません。

もし浮力のあるものがない場合,ロープや竿などの手繰り寄せるものは近くにありますか?積極的に使いましょう。

もしそれらがない場合。。それは結構まずい状態です。

要救助者との距離はどのくらいですか?もし現場にいる人が手をつないで届く範囲でしたら人間で鎖をつくりましょう。

それも不可能な場合,いよいよ最終手段となります。命を懸けた救助になります。半分以上のケースで2重遭難することが報告されているからです。救護者が水に入る場合,最悪でも他の人に通報するように要請してください。

いよいよ水に飛び込みます。可能であれば服は脱ぎ,何とかして浮力のあるものを持参してください。服を脱ぐ理由としては,水を吸った衣服は重りになるからです。

重要なのが、常に要救護者の背面から救助するということです。しがみ掴まれたら100%の確率で2人とも助かりません。

研究によれば,要救護者は岸の方に顔を向けて溺れでいますので,救護者は背面からアプローチするためには少し遠回りをして回りこむ必要があります。水面下を潜水して潜り込む手もあります。

ただその場で手足をばたつかせている状況では救護者がむやみに近づくのは危険です。気の毒ですがある程度溺れさせて落ち着くまでしばらく待ちましょう。要救助者がパニックになり自分の体を掴んできた場合,一緒に水中に沈んでください。おそらく,要救助者は救護者から離れるはずです。

要救助者が落ち着いたら近くまでアプローチし,両手を要救護者のわきの下に回しましょう。そして肩を掴みます。もし浮力物がある場合は要救護者と救護者の間へ挟みます。

海岸に泳いで引っ張っていくのですが,無理に要救護者の上半身を水面に出す必要はありません。口元だけの呼吸の確保で十分です。

③地上での応急措置

一番最初に確認するのは2点,呼吸の有無,心臓の鼓動です。

呼吸がない場合は人口呼吸をします。

心臓が停止している場合は心臓マッサージをします。それらの詳細はインターネットにたくさんあるのでチェックしてみてくださいね!

マレーシアでの水泳を安全に楽しまれてください。