【2026年版】建築パースの価格相場と見積りで確認したい5項目|「1カットいくら」だけでは決まりません
「他社の見積りが3倍近く違う。何がそんなに違うのか分からない。」
「安いところに頼んだら、修正のたびに追加費用が積み上がってしまった。」
建築パースの発注を検討されている方から、こうしたご相談をいただくことが増えています。
パースの価格が会社ごとに大きく開くのは、値付けが乱暴だからではありません。「1カット」という同じ言葉が、ラフなイメージ図を指す場合と、家具の型番まで合わせたフォトリアルな1枚を指す場合とで、作業量が10倍近く変わるからです。ここを揃えずに金額だけを比べると、安い見積りを選んだあとで修正費が積み上がるというのが現実です。
この記事では、建築パースの価格が何で決まるのか、2026年時点の相場感、そして見積りを受け取ったときに確認したい5項目を整理して紹介します。
1. パースの価格は「絵の枚数」ではなく作業量で決まる
見積りの金額を動かしているのは、主に次の5つです。どれも「絵が何枚か」とは別の軸で効いてきます。
■ 価格を動かす5つの要素
- 1. 求める精度: ラフなイメージ図か、素材と光を作り込むフォトリアルか。ここが最も大きく効きます。
- 2. 3Dモデルの有無: ゼロからモデリングするか、支給データを流用できるか。支給があれば工数は大きく下がります。
- 3. 建物の規模と形状: 一般住宅か、商業施設や複雑な形状か。什器や素材の種類が多い内装も同様です。
- 4. カット数とアングル: 同じ空間の2枚目は、モデルを共有できるぶん1枚目より効率的に作れます。
- 5. 修正の範囲: 色味の調整なのか、建物の形状変更なのか。ここの線引きが総額を決めます。
つまり「1カットいくらですか」という質問だけでは、答える側も幅でしか答えられません。逆に言えば、上の5つを先に伝えるだけで、見積りは一気に具体的な数字になります。何を渡せばいいかは建築パースに必要な資料と渡し方7項目にまとめています。
2. 建築パースの価格相場(1カットあたり)
そのうえで、市場全体の目安を整理します。制作会社の公開料金にはかなり幅がありますが、精度の段階で区切るとおおむね次のようになります。金額は1カットあたりの目安で、修正回数・納期・素材提供の有無で上下します。
| 精度の段階 | 外観パース | 内観パース | 主な用途 |
|---|---|---|---|
| 簡易・ラフ図 | 5,000〜20,000円 | 5,000〜30,000円 | 社内検討、施主との方向性合わせ |
| 標準(フォトリアル) | 20,000〜50,000円 | 20,000〜60,000円 | プレゼン、施主説明、Web掲載 |
| 高精度・大規模 | 60,000〜150,000円 | 70,000〜150,000円 | 商業施設、広告、分譲物件の販促 |
プレゼンや施主説明に使う1枚なら、標準精度の2〜6万円が現実的な着地点です。


同じ精度でも会社によって数字が動くのは、モデリングを含むかどうかの差が大きいためです。すでに3Dモデルをお持ちなら、その旨を最初に伝えるだけで見積りが下がる可能性があります。納期が価格に跳ねる仕組みは建築パースの納期の内訳と5つの工程で分解しています。
3. KOKONATSの料金(税抜)
参考までに、KOKONATSの料金を掲載します。すべて税抜表示です。大規模建築や複雑な形状、素材の種類が多い内装は別途お見積りになります。
| 品目 | 基本料金(税抜) | 補足 |
|---|---|---|
| 簡易パース(ラフ図・イメージ図) | 5,000円/枚 | 修正は500円/箇所 |
| 簡易パース+オリジナル家具作成 | 10,000円/枚 | 手持ちにない家具を新規に3Dモデル化/修正は500円/箇所 |
| フォトリアルパース | 20,000円/枚 | 2枚以上で複数枚割引あり |
| ウォークスルー動画(外観のみ) | 40,000円 | 一般住宅スケール(200㎡程度)が目安 |
| ウォークスルー動画(内観のみ) | 80,000円 | 家具・照明の指定型番がある場合は別途 |
| ウォークスルー動画(内観・外観セット) | 110,000円 | 単品合計より割安 |
方向性だけ見たい段階なら簡易パース、手持ちにない家具が空間の主役なら家具作成込み、資料に載せるならフォトリアルという選び分けになります。
3Dデータをご提供いただける場合や、制作実績としての掲載を許可いただける場合は、お値引きの対象になります。手持ちの3Dモデルにない家具・什器を新規に作成する場合は、簡易パースにオリジナル家具作成を加えた10,000円/枚のプランをご用意しています。最新の料金は価格表ページをご覧ください。使用ソフトはSketchUp、Twinmotion、Photoshop、および画像生成AIです。
4. 見積りを受け取ったら確認したい5項目
金額そのものより、その金額に何が含まれているかのほうが総額に効きます。次の5つは、発注前に一度確認しておく価値があります。
- 1. モデリングが含まれるか: 3Dモデルの作成費が別建てになっていないか。ここが別だと総額が倍近く変わります。
- 2. 修正の線引き: どこまでが無料で、どこから追加見積りか。回数だけでなく「範囲」を確認します。
- 3. 解像度と納品形式: Web用か印刷用か。4Kや大判印刷は別料金になることがあります。
- 4. 商用利用の可否: パンフレット・広告・SNSに使う予定があるなら先に伝えます。
- 5. 納期と特急料金: 繁忙期は初稿までに時間がかかります。急ぎなら追加費用の有無を確認します。
KOKONATSでは、色味や明るさの調整、マテリアルの軽微な差し替え、カメラアングルの微調整といった軽微な修正は回数無制限で無料対応しています。一方、図面の差し替えによる大幅なモデル修正、建物の形状変更、カット数の追加などは追加見積りとなります。線引きの詳細は修正変更の時の料金設定に掲載しています。
5. 金額だけで選ぶと起きやすい3つのこと
安い見積りが悪いわけではありません。ただし、次の3つは価格差の理由として実際によく起きます。
1. 修正が有料で、総額が見積りを超える
初回単価が安くても、1箇所ごとに修正費が発生する契約だと、3往復すれば差は簡単に埋まります。単価ではなく「初稿から納品までの想定総額」で比べるのが現実的です。
2. 伝え方の食い違いで往復が増える
「イメージと違う」だけでは何を直せばいいか決まらず、やり取りが延びます。これは価格ではなく発注側の伝え方で減らせる部分です。具体的な伝え方は建築パースの修正指示の伝え方5つのコツにまとめました。
3. 用途に合わない絵が上がってくる
審査資料に夕景を選んでしまい、内装の色が判断できない。あるいはSNS用に平板な正対アングルを選んでしまう。これも金額とは無関係で、発注時の指定で防げます。時間帯の決め方は内観パースの時間帯と照明の決め方、構図はカメラ位置と構図の決め方で扱っています。
逆に言えば、この3つはどれも発注前の情報共有で減らせるものです。図面が揃っていなくても、用途と精度の希望さえ決まっていれば見積りは出せます。画面に何を置くかは内観パースの什器・添景の決め方も参考にしてください。
パースは単なる図ではなく、関係者の認識を揃えるための道具です。適正な金額で納得のいく1枚にするために、金額の前に用途と精度を共有しておくことが成否を分けます。サービスの内容は建築パース・店舗内装CG制作代行にまとめています。



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