【2026年版】海外赴任・留学の英文健康診断書と予防接種|どこで受ける・いくらかかるか

海外赴任、留学、ビザ申請。どれも「英文の健康診断書」と「予防接種の証明」を求められることが多く、いざ準備を始めると「これ、どこで受ければいいんだ」で最初につまずきます。

この記事は2017年に公開したものを、2026年7月時点の情報で全面的に書き直したものです。当時は日本渡航医学会のトラベルクリニック一覧を記事内に転記していましたが、学会側のサイト構造が変わり、掲載施設も倍近くに増えたため、今回はリストを載せる形をやめました。代わりに「どう探すか」「いくらかかるか」「どの順番で動くか」を整理します。

まず、どこで受けられるのかを探す

英文の健康診断書や渡航用ワクチンは、どの病院でもやってくれるわけではありません。探し方としては、日本渡航医学会(JSTAH)が公開している国内トラベルクリニック一覧が出発点として一番確実です。

公式一覧はこちら

日本渡航医学会 国内トラベルクリニックリスト(都道府県から選ぶ形式)

学会サイトの表記によれば、2026年6月25日時点で199施設が掲載されています。この記事の初版(2017年)では約95施設でしたので、9年でおよそ倍になりました。掲載内容は学会側で更新されるため、必ず上記の公式ページで最新の一覧を確認してください。

一覧に載っているからといって、自分に必要な書類を出してもらえるとは限りません。理由は次の章のとおりです。

「リストに載っている=対応してもらえる」ではない

これは2017年に書いた注意点ですが、2026年でもそのまま当てはまります。

  • 提出先ごとに指定フォーマットがある。 大学、雇用主、各国の移民局・大使館がそれぞれ独自の様式を持っており、その様式に英語で記入してもらう必要があります。医療機関側が「うちはその様式には対応していない」と断るケースは普通にあります。
  • 検査項目が特殊で時間がかかる。 胸部X線、血液検査、感染症のスクリーニングなど、通常の健診では含まれない項目が指定されることがあります。
  • 医師が英語で記入・署名する手間がかかる。 診断書の作成そのものが自由診療の別料金です。

ですので、いきなり予約を取るのではなく、提出先の様式(PDF)を手に入れてから、電話で「この様式に対応できますか」と確認するのが最短ルートです。あわせて次の2つも聞いておくとスケジュールが読めます。

  1. 受診から書類が手元に届くまで、実際どれくらいかかるか
  2. 予防接種が必要な場合、複数回接種のスケジュールが渡航日に間に合うか

費用の目安(2026年)

日本で受ける場合

英文診断書・証明書の作成料は、11,000円(税込)前後からというクリニックが多いのが2026年時点の感触です。ここで重要なのは、この金額が「文書を作る手数料」だけだということ。健康診断そのものの費用、血液検査やX線の費用、予防接種の費用は全部別にかかります。

証明する内容が細かかったり、書類が複数枚になったりすると作成料も上がります。「英文診断書 ◯◯円」という表示を見るときは、それが検査込みなのか文書料だけなのかを必ず確認してください。

また、渡航目的の健康診断も予防接種も健康保険は使えず、全額自己負担です。ここは2017年当時から変わっていません。

マレーシアで受ける場合

すでに現地にいる、あるいは下見などで渡航する予定があるなら、マレーシア側で受けた方が安く早く済むことが多いです。2026年時点の私立病院の健診パッケージの相場は、おおよそ以下のとおりです。

グレード 価格帯 内容の目安
ベーシック RM200〜450 血算、尿検査、心電図、BMI、血圧など
エグゼクティブ RM800〜2,500 画像診断や項目追加
コンプリヘンシブ RM2,500〜5,500 MRI・CTを含むフルスクリーニング

クアラルンプールの私立病院でのフル健診は、おおむねRM600〜1,200のレンジに収まることが多いようです。KPJ、Columbia Asia、Sunway、Pantai、IMUといった大手チェーンがいずれもパッケージを公開しています。

2017年当時との比較

この記事の初版では「マレーシアなら3〜4日で結果が出てRM268(約6,700円)」と書いていました。2026年の相場に照らすと、ベーシックなパッケージであれば今もRM200〜450のレンジなので、体感としては大きくは外れていません。ただし為替が当時と違います(初版当時の記事内換算は1RM≒25円でしたが、2026年時点ではもっと円安に振れています)ので、円建ての金額はご自身で計算し直してください。

予防接種について

予防接種は、トラベルクリニック一覧に載っている多くの施設で扱っています。ただし、どのワクチンを在庫しているかは施設によってまったく違います。黄熱のように接種できる施設が限られるものもあるので、必要なワクチンが決まったら、その名前を挙げて事前に電話確認してください。

渡航先で推奨・要求されるワクチンは国と滞在期間、活動内容で変わります。ここも保険は使えず全額自己負担です。複数回接種が必要なワクチンは、初回から完了まで数か月かかることもあるため、渡航日が決まった時点ですぐ動くのが正解です。

動く順番のチェックリスト

  1. 提出先(大学・勤務先・移民局・大使館)から、指定様式と必要項目を入手する
  2. 日本渡航医学会の一覧から、通える範囲のトラベルクリニックを絞る
  3. 電話で「この様式に対応できるか」「所要日数」「総額(検査+文書料)」を確認する
  4. 予防接種が必要なら、接種スケジュールを渡航日から逆算する
  5. 受診・接種、書類受け取り。受け取ったらその場で氏名・生年月日・パスポート番号の綴りを照合する(スペル違いで再発行になると日程が崩れます)

ビザ関連の要件は必ず一次情報で

健康診断・予防接種がビザ要件に含まれるかどうか、どの様式が有効かは国ごとに違い、かつ変更が頻繁です。この記事は一般的な進め方の整理であり、要件そのものの案内ではありません。実際の必要書類は、必ず提出先または渡航先の公的機関の最新の案内で確認してください。

まとめ

英文健康診断書まわりでつまずく原因は、ほぼ「様式の確認が後回しになる」ことに集約されます。病院探しよりも先に様式を手に入れる。これだけで手戻りがかなり減ります。

費用感は、日本で文書料11,000円前後+検査費、マレーシアなら健診パッケージRM200〜450から。時間に余裕があってすでに現地にいるなら、マレーシアで済ませた方が安く早いという構図は、2017年から2026年まで変わっていません。

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