【2026年版】マレーシアの銀行で小切手を入金する方法|有効期限(stale cheque)と処理日数の目安

日本ではあまり取り扱うことのない小切手ですが、マレーシアでは給料や業者からの返金の際に受け取ることがあります。今回は実際に銀行の支店へ小切手を入金しに行ったときの手順を、現在の小切手事情もあわせて紹介します。

Cheque Depositマシンでの入金手順

まずは小切手の裏面に振込先の名前、口座番号、電話番号を記入します。そして振込先の銀行支店に行きましょう。「Cheque Deposit」と書かれたマシンが各銀行支店に設置されており、営業時間外でも使用できます。

タイプはいくつかあり、ポストのようにただ小切手を投入するだけのものもありますが、今回使ったのは比較的新しいタッチパネル式のマシンでした。手順は次の通りです。

  1. 画面をタップすると言語選択の画面が出てきます。今回は英語を選びました。
  2. 次の画面で、ホチキスの針やクリップなどの不要物を外し、裏面に必要事項を記入したかを再確認してから「Enter」をタップします。
  3. 向きを確認して挿入口に小切手を入れます。1回で最大50枚まで挿入可能です。入れ終わったら「Start」をタップします。
  4. 受領証が出てきます。受け取って完了です。

この受領証は、オンラインバンキング等で入金が確認できるまで保管しておいてください。マレーシアではCTCS(小切手イメージ処理システム)の導入により、通常の営業時間内に預け入れた小切手は原則として当日中〜数営業日以内に処理される仕組みになっていますが、実際の着金確認までには数営業日かかることもあります。一週間ほど経っても入金が確認されない場合は、支店の窓口に行って問い合わせをする必要があります。

小切手はどんどん使われなくなっている

Bank Negara Malaysia(マレーシア中央銀行)は以前から「電子決済への移行」を政策として進めており、小切手には手数料を課す一方でオンライン送金の手数料を下げる、という誘導策を続けています。実際、2025年の小切手取引件数は前年比21%以上減の約3,140万件まで落ち込んでおり、DuitNow QRの取扱件数(2025年に30億件、前年の約2倍)と比べると差は歴然です。銀行によっては1枚あたり印紙税15センに加えて処理手数料(50セン〜1RM程度)がかかる場合もあります。

とはいえ、給料や業者からの返金・保証金の返還などで今でも小切手を受け取る機会はゼロではありません。受け取った場合の対応としては、上記の支店窓口でのCheque Deposit手順は今も変わらず有効です。

・可能であれば、支払う側にDuitNow(電話番号や国民登録番号だけで送金できる仕組み)やオンライン振込への切替を依頼した方が、入金までの日数を短縮できます。
・小切手を受け取ったら早めに入金し、オンラインバンキングで着金を確認する習慣は今も重要です。
・銀行によっては窓口の小切手取扱時間が短縮されている、または一部支店でCheque Depositマシンが撤去されているケースもあるため、事前に取扱状況を電話等で確認すると確実です。

ちなみに、マレーシアで銀行口座を作る際に日本の小切手帳のような「チェックブック」を選ぶかどうか聞かれることがありますが、上記の通り小切手そのものの利用機会は年々減っているため、日常使いなら不要と考えて差し支えありません。発行してもらう場合も、口座維持手数料とは別に発行手数料がかかることがあるので、必要性をよく検討してから申し込むとよいでしょう。

小切手を受け取る・振り出すときの注意点

小切手を受け取る側として気をつけたいのは、まず金額・日付・振出人のサインに不備がないかをその場で確認することです。金額欄の数字と英字表記(スペルアウト)が一致していない、日付が未記入・極端に古いといった小切手は、銀行側の判断で処理を保留されたり不渡り扱いになったりすることがあります。振出人の口座に残高が不足している場合も同様に不渡りとなり、受取人側には入金されません。給料や保証金の返還として小切手を受け取る場合は、できれば振出人に事前に残高について確認しておくと安心です。

逆に自分が小切手を振り出す立場になった場合は、宛名(Pay to)の綴りを正確に、金額は数字と英字表記の両方を一致させて記入し、訂正が必要なときは二重線を引いてサインを添えるのが基本です。書き損じをそのまま消しゴムや修正液で直すと、銀行窓口で受け付けてもらえないことがあるため注意しましょう。振出日から一定期間(目安として6か月程度)を過ぎた小切手は「古すぎる」として銀行側に処理を断られることもあるため、受け取ったらできるだけ早めに入金する習慣をつけておくと安心です。

出典: TNGlobal(DuitNow QR取扱件数) / Bank Negara Malaysia(CTCS導入) / Bank Negara Malaysia(CTCSに関するFAQ)

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