マレーシアのトイレ事情ガイド【レベル別】外国人が知っておきたいマナーと注意点

おなかを壊すことが多々あるマレーシア。命にかかわる情報なのでご紹介させていただきます。マレーシアのトイレ事情は、訪れる場所によって設備のレベルが大きく変わるのが特徴です。今回は実際に遭遇するトイレのタイプを段階別に紹介しながら、外国人が知っておくと安心なマナーや注意点もあわせてお伝えします。

🚻 ステップ1: 初心者用トイレ(ホテル)

ホテルのトイレです。日本の水準からしても申し分ないレベルです。トイレットペーパーも完備しています。下手をすると良いにおいのする芳香剤の香りまでします。頭の中はお花畑です。星付きホテルやショッピングモール直結のホテルであれば、この水準がほぼ確実に保証されると考えてよいでしょう。

🚻 ステップ2: 中級者用トイレ(ショッピングモール)

いきなりランクアップします。ショッピングモールでもこのレベルのところがあります。トイレットペーパーは個室にはありません。シンクの横に大きなロールがあるので、各自必要に応じてあらかじめ取って個室に入ります。ご利用は計画的に。個室にはホースが付いています。または小さなシャワーが便器の横についていることもあります。いざトイレットペーパーがない場合はそれで洗ってあげてください。後は自然乾燥を待つしかありません。まあマレーシアは暑いので割とすぐに乾きます。このタイプの水回し用ホースは、マレーシアだけでなくインドネシア・タイ・フィリピンなど東南アジア全域で広く使われている「バムガン(bum gun)」と呼ばれる設備で、現地の人にとってはトイレットペーパーよりも当たり前の存在です。

🚻 ステップ3: 上級者用トイレ(ガソリンスタンド・ショップロット)

見た目は中級者トイレとあまり変わらないように見えるかもしれません。ガソリンスタンドやショップロットに入っている店舗のトイレがこのタイプです。何がないかをよく見てください。ホースです。またトイレットペーパーはどこを探しても見当たりません。そしてあるのはバケツ。どう始末するかは察してあげてください。このレベルになると、外出時にポケットティッシュやウェットティッシュを携帯しておくことが実質必須になります。左手は不浄の手とされ、そんなわけでマレーシア人は(特にインド系とマレー系)、何かを人に渡すときは必ず右手を使う習慣が根付いています。ほとんどどの飲食店にも手洗い場には必ず石鹸が置いてあるのは、こうした最重要事情が背景にあるからです。
豆知識(?): あるMamakショップで、店員が上級者用トイレに行きました。左手には結婚指輪をはめていました。手を洗いましたがきれいに落ちませんでした。気づかずにそのままパンを作りました。以上。こうした都市伝説がまことしやかに語られるほど、左手のマナーは現地社会に深く根付いているようです。

🚻 ステップ4: 最上級者用トイレ

穴の直径は15cmほど。どのように使用するかはご想像にお任せします。ただしトイレットペーパーの使用は不可能です。心技体のバランスが必要になります。実はこの和式に似た「スクワットトイレ」は東南アジア・中東・南アジアを含む広い地域で今なお主流の様式で、衛生面では便座に直接触れずに済むという利点もあります。古い公共施設・田舎のレストラン・一部のモスク付属のトイレなどでは今でもこのタイプが標準です。

まとめ:外出時の持ち物チェック

トイレットペーパーまたはティッシュは外出時必携です。ただし自信のある上級者の方は必要ありません。その方はもうマレーシア人です。目安として、ショッピングモールや高速道路のR&R(休憩施設)には小銭を入れて使う有料トイレ(RM0.30〜0.50程度)が置かれている場所もあるため、小銭を財布に用意しておくとより安心です。トイレの水準は場所ごとにばらつきが大きいマレーシアですが、事前にこうした段階があると知っておくだけで、いざという時の戸惑いはぐっと減らせるはずです。

番外編:場所によって変わる細かい違い

高速道路のR&R(休憩施設)や長距離バスターミナルでは、清掃員が常駐して定期的に見回りをしていることが多く、有料でも比較的清潔な水準が保たれている傾向があります。一方、ローカルなパサール(市場)や古い商店街のトイレは、水回し用ホースはあってもトイレットペーパーがまず置かれていないため、この記事の「中級者〜上級者」レベルを想定しておくと安心です。モスクに併設されたトイレは礼拝前の清め(ウドゥー)のための水場も兼ねているため、床が常に濡れていることが多く、滑りやすい点にも注意してください。近年はショッピングモールやカフェを中心に、洗浄機能付きの温水洗浄便座(ウォシュレット)を導入する施設も少しずつ増えており、日本と同じ感覚で使える場所も都市部では珍しくなくなってきています。慣れないうちは、無理をせず「初心者用トイレ」が確実にありそうな星付きホテルやモール直結のコーヒーチェーンを目的地に組み込んでおくのも、現実的で賢い対策のひとつです。

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