イポーの飲茶

地元イポー(Ipoh)で知らない人はいない超有名店、それが「富山点心」ことFoh San Restaurant(富山茶楼)です。朝から地元客・観光客で込み合う、イポー飲茶を代表する老舗のひとつ。

富山点心

51, Jalan Leong Sin Nam, 30300 Ipoh, Perak Darul Ridzuan, 30300 Ipoh, Perak


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創業50年を超える老舗の歴史

創業は1971年。Tham Bak Yeun氏と妻のSam Ah Looi氏が小さなコーヒーショップとして始め、1973年に「Foh San Hong Kong Dim Sum」として本格的な飲茶店に転換しました。2009年7月2日に現在のJalan Leong Sin Nam沿いの大型店舗(2階建て)へ移転し、以来この場所で50年以上にわたり営業を続けています。2026年現在も変わらず賑わう、イポー飲茶の顔とも言える存在です。

注文方法とおすすめ点心

注文方法は、ワゴンサービスではなく着席後にコード番号付きの紙メニューが配られ、欲しい点心の番号と数量をチェックシートに記入する方式です。取り扱う点心は150種類以上ともいわれ、焼売(シウマイ)・蝦餃(ハーガオ)・叉焼包(チャーシューバオ)・エッグタルト・鴨肉点心・小籠包・咸蛋包(塩卵バオ)などが定番の人気メニュー。数字コードに慣れない初回訪問者は、近くのテーブルで湯気を上げている皿を指差して「あれと同じものを」と頼むのも定番の攻略法です。

営業時間・価格の目安
営業時間: 7:00〜14:00、火曜定休(電話: 05-254 0308)
価格帯: 1皿RM6〜8程度(イポーの物価としてはやや高め)。6皿+お茶のポットで2人前合計RM60前後が目安
混雑を避けるなら開店直後(7時台)がおすすめ。週末・祝日は開店後30分ほどで満席になることも珍しくありません。

「飲茶街」と呼ばれる理由

富山茶楼があるJalan Leong Sin Namは、飲茶の名店が並ぶことから地元で「Dim Sum Kai(飲茶街)」と呼ばれています。イポーは19世紀後半の錫鉱山ブームで広東系の料理人が多く移り住んだ歴史があり、石灰岩層でろ過された地下水がチョンファン(腸粉)や点心の生地をなめらかに仕上げると言われています。同じ通りには1976年創業でワゴンサービス・香港仕込みの職人技が魅力の「Ming Court」、1970年以前から営業し地元民に愛される朝6時開店の「Yoke Fook Moon」など、食べ比べできる名店が並んでいます。時間があれば1軒に絞らず、数店をはしごして飲茶街全体の雰囲気を味わうのもイポー観光の醍醐味です。

クアラルンプールからのアクセス

クアラルンプールからは北南高速道路(PLUS)経由で車・バスとも2時間強。長距離バスはKL Sentral/TBSから複数社が運行しており、イポー駅からJalan Leong Sin Namまではタクシー・Grabで10分程度です。イポーは旧市街の壁画スポット・洞窟寺院・ホワイトコーヒーなど飲茶以外の見どころも多く、クアラルンプール在住の日本人駐在員・ご家族の週末小旅行先としても定番です。支払いは現金のほか、店舗によりTouch ‘n Go eWalletやDuitNow QR対応が広がっていますが、老舗の屋台的な店では現金のみのケースも残るため念のため現金を用意しておくと安心です。

富山茶楼を含めイポーの老舗飲茶店の多くは豚肉料理(叉焼・排骨など)を扱う中華系店舗のため、ハラール認証は基本的にありません。ムスリムの同僚・友人を連れて行く場合は事前の確認をおすすめします。また午後2時で閉店するため、遅めの朝食兼早めの昼食として計画するのがベストです。

混雑のピークは土日祝の8時〜10時台で、平日の午前中は比較的ゆったり楽しめます。子ども連れの場合も蒸し点心が多く食べやすい料理が中心なので安心です。テーブルは相席になることも多く、地元の家族連れに混ざって食べる活気ある雰囲気も富山茶楼の魅力のひとつ。

創業50年を超えて世代を超え愛され続ける個人店は、チェーン店が増える近年のマレーシアでも希少な存在です。騙されたと思って行ってみてください。イポーは本当に食の街です。飲茶で腹ごしらえをした後は、旧市街の壁画巡りや名物のホワイトコーヒー(白咖啡)で一息つくのが定番のコース構成。単なる「有名店めぐり」で終わらせず、なぜこの街に飲茶文化がこれほど根付いたのか、錫鉱山の歴史や移民の背景にも思いを馳せながら味わうと、また違った旅の楽しみ方ができるはずです。

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