
「3社から見積もりを取ったが、金額の出し方がバラバラで、どれが高いのか安いのか判断できない」——製造業の営業代行を検討している社長から、よく聞く話です。
1社は月額固定、1社はアポ1件いくら、1社は初期費用と月額と成果報酬の3階建て。並べても比べられません。しかも公式サイトに料金を出していない会社が多く、問い合わせないと金額すら分からない。
結論を先に言えば、製造業の営業代行の費用は「金額の絶対値」ではなく「1件のアポが自社にとっていくらの価値か」で判断します。この記事では、まず市場全体の相場を数字で押さえ、料金体系の違いを整理し、見積もりを比べる前に確認すべき4点を示します。最後にKOKONATSの料金が相場のどこに位置するかも、金額を出したうえで説明します。
こんなお悩み、ありませんか?
- 見積もりの出し方が会社ごとに違い、比較のしようがない
- 公式サイトに料金が載っておらず、問い合わせるまで金額が分からない
- アポ1件◯万円と言われても、それが高いのか安いのか判断できない
- 安い会社に頼んで、名簿に上から架けられただけで終わった経験がある
ひとつでも当てはまるなら、それは貴社の見る目が足りないからではありません。営業代行は料金体系そのものが業界で統一されておらず、横に並べて比べられない状態になっているからです。
1. 製造業の営業代行の費用相場|まず全体の数字を押さえる
市場全体の中央値
ビジネス比較サイトのBOXILが主要34サービスの公開料金を調査したところ、次の数字が出ています。
| 項目 | 相場(中央値) |
|---|---|
| 月額費用 | 約27万円(月額10〜50万円に分布) |
| 初期費用 | 約16万円 |
| 成果報酬(アポ1件) | 1万5,000〜2万円 |
※出典:BOXIL Magazine「営業代行の費用相場は月額27万円 主要34サービス調査」。公開されている最安プランを並べた調査です。
工程ごとの目安
営業代行は「どこまでを任せるか」で金額が変わります。リスト作成だけを頼むのと、商談のクロージングまで任せるのとでは、桁がひとつ違います。
| 工程 | 費用の目安 |
|---|---|
| リスト作成・ターゲット選定 | 1万件で5〜20万円前後(スポット対応が多い) |
| テレアポ・アウトバウンド接触 | 1コール100〜300円、またはアポ1件1〜5万円 |
| インサイドセールス(商談設定・追客) | 専任担当者1名あたり月30〜80万円 |
| フィールドセールス(商談同行・クロージング) | 月50〜150万円、または受注額の10〜30% |
※出典:cocorobi「営業代行の費用相場【2026年版】」。全工程をまとめて委託する「フルファネル型」では月100〜300万円規模になる場合もあります。
つまり、「営業代行の相場」という一つの数字は存在しません。どの工程を、どの深さで任せるかによって、月10万円台から月100万円超まで開きます。見積もりを比べるときは、まず同じ工程の話をしているのかを揃えるところから始まります。
2. 料金体系は3つ|「安さ」ではなく「どこにリスクを置くか」で選ぶ
金額の前に、料金体系の違いを押さえてください。ここが揃っていないと、そもそも比較になりません。
| 料金体系 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 固定報酬型 月額いくら |
費用が読める。難しい商材でも受けてもらいやすい。断られた相手のデータも残る | 成果がゼロでも費用は発生する。リスクは発注側が持つ |
| 成果報酬型 アポ1件いくら |
成果が出なければ払わない。初めての外注でも踏み出しやすい | アポの「数」が優先されやすい。難しい商材は受けてもらえないか、単価が跳ね上がる |
| 複合型 月額+成果報酬 |
数と質のバランスが取りやすい。実際に多いのがこの形 | 内訳が複雑で、他社と横並びで比べにくい |
料金体系は「安さ」ではなく「リスクの置き場所」で選ぶものです。成果が出なかったときの損を自社で持つのか、代行側に持たせるのか。持たせれば、その分だけ相手は確実に取れる相手を選びます。
とくに製造業では、この選択が結果を分けます。完全成果報酬型は、代行側が「アポの取りやすい商材」に寄せる力が働くため、図面や仕様の説明が要る技術商材ほど不利になります。
3. 製造業で注意すべき点|アポ1件の「重さ」が業界で違う
受託加工と大型設備では、1件の価値が桁で違う
精密機械加工や板金・製缶の受託加工で1社取引が増えるのと、生産ラインのFA設備を1台納めるのとでは、1件の粗利がまったく違います。前者は継続取引の入口として価値があり、後者は1件で年間売上を動かします。
ですから、アポ単価だけを横に並べても意味がありません。見るべきは次の割り算です。
アポ1件にかけてよい上限 = 想定受注単価 × 粗利率 × 商談からの成約率
受注単価800万円の設備で、粗利率25%、商談からの成約率が10%なら、1件のアポが生む期待粗利は20万円です。この場合、アポ単価3万円は高くありません。逆に、1件あたりの取引が数十万円の加工案件で、アポ単価3万円を払い続けると合いません。同じ「製造業」でも、適した料金の形は商材によって変わるのです。
工場は、そもそも担当者にたどり着けない
もうひとつ、製造業に固有の事情があります。工場への営業は、代表番号にかけても購買部や生産技術部にすらつながらないことが多い。受付で止まる回数が多いぶん、同じ架電数でも接触できる件数が減ります。ここを織り込まずに「1コールいくら」で比べると、安いほうを選んで何も起きない、という結果になります。
KOKONATSの場合:滋賀県の工場設備工事業者様(電気・空調・配管・製缶工事)で、大手メーカーの工場を対象に受付を突破し、各工場のキーマンへ直接つなぐアプローチを取った結果、アポ率20.7%となりました。BtoBテレアポの平均アポ率が0.5〜3%とされる中での数字です。
また、東京都の商社様が鋼材工場を対象にしたケースでは、他社の営業代行が300社に架電してアポゼロ、自社営業では1,000社で1件という状況に対し、KOKONATSは167社でアポ3件でした。架電数を増やしたのではなく、リストと当て方を変えた結果です。
※アポ率はリスト・商材・時期・架電数によって大きく変動します。他社利用時の数値はお客様からの申告にもとづくものです。成果を保証するものではありません。
4. 見積もりを比べる前に確認する4点
金額を並べる前に、次の4つを各社に同じ言葉で聞いてください。ここが揃って初めて、金額が比較可能になります。
| 確認する点 | なぜ聞くのか |
|---|---|
| リストは誰が作るのか | 既製の名簿を使い回すのか、毎回作り込むのか。ここで当たる先の質が決まります。リスト作成が別料金なのかも確認します |
| うちの商材が分かるのか | 材質・公差・ロット・工法の話が通じないと、受付から先へ進めません。担当者の業界経験を聞いてください |
| 社内で何をやらされるのか | 商材説明の時間、資料の準備、折り返し電話の対応。発注側の手間は見積書に載りません。ここを軽く見ると、安いほうが結果的に高くつきます |
| 成果が出なかったらどうなるのか | 最低契約期間、中断の申し出はいつまでか、アポがゼロだった場合の扱い。契約書ではなく見積もり段階で聞いておきます |
あわせて、「アポイントの定義」を必ず文字で確認してください。担当者と話せたらアポなのか、日時が確定したらアポなのか、決裁者が同席するのか。ここが各社で違うため、同じ「1件2万円」でも中身が別物になります。
5. 料金が非公開の会社が多い|その理由と扱い方
先ほどの34サービス調査では、公式サイトに料金の記載があったのは9社で、残る25社は非公開(個別見積もり)でした。7割以上が「問い合わせないと分からない」状態です。
これ自体は不誠実というわけではありません。商材の難易度やターゲットの数で工数が変わるため、一律の価格を出しにくい事情があります。ただし発注する側から見れば、比較のたびに問い合わせて商談を1本入れなければならず、検討そのものにコストがかかります。
対策はひとつです。問い合わせるときに、条件を先に固定して聞くこと。「架電対象は200社」「期間は3か月」「アポの定義は日時確定まで」と揃えて出せば、返ってくる見積もりも横に並べられます。条件を出さずに「いくらですか」と聞くと、各社が違う前提で答えるため、また比べられなくなります。
KOKONATSが価格を公開している理由
ここまで相場の話をしてきたので、自社が料金を公開している理由も書いておきます。安さを売りにしたいからではありません。金額が分からないと、貴社が社内で予算を組めないからです。
営業代行の検討は、多くの場合その場では決まりません。話を聞き、持ち帰り、来期の予算に載せるかどうかを判断します。このとき金額がなければ、稟議も、役員会に出す資料も作れない。「問い合わせないと分からない」という状態は、検討そのものを止めてしまいます。
つまり価格を先に出すことは、こちらの都合ではなく、検討する側が社内を動かすための材料です。金額を先に示すこと自体が、ひとつの信頼の示し方だと考えています。
非公開の会社に、ひとつだけ聞いてほしいこと
料金を公開していない会社がすべて不誠実だ、という話ではありません。前述のとおり、商材の難易度やターゲット数で工数が変わるという事情はあります。
ただし現実には、次のような形もあります。問い合わせを受けてから協力会社に見積もりを取り、そこに管理費を乗せて提示する。この場合、実際に電話をかけるのは、貴社が商談している会社ではありません。再委託そのものは違法ではありませんが、間に一社入るぶん費用は上がり、商材の理解やリストの作り込みは、顔の見えない相手に委ねられます。
確認の方法は簡単です。見積もりを受け取るときに、こう聞いてください。
「実際に架電するのはどなたですか。御社の社員の方ですか、それとも協力会社ですか」
自社で対応している会社は、即答できます。担当者の業界経験まで答えられる会社もあります。ここで話が曖昧になるようなら、間に人が入っている可能性を考えたほうがいい。料金が非公開であること自体が問題なのではなく、誰が何をやるのかが見えないことが問題なのです。
6. KOKONATSの料金は相場のどこにあるか
自社の話も金額を出して書きます。KOKONATSは製造・機械加工・FA・IT分野に絞った営業代行で、料金は次のとおりです。
| プラン | 対象 | 料金(税抜) |
|---|---|---|
| 高精度マッチングプラン | 機械加工、板金加工など ターゲット200社 |
月額140,000円 +アポインセンティブ5,500円/件(キャンペーン中) |
| 大型案件創出プラン | 製造装置、FA企業など ターゲット200社 |
月額230,000円 +アポインセンティブ30,000円/件 |
| 見込み客フォローアップ特化プラン | 展示会・WEBからの見込み客 同時に追う数100社(枠) |
月額80,000円 アポインセンティブなし(定額) |
| 初期費用 | 全プラン共通 | 0円 |
相場と並べると、位置がはっきりします。初期費用は中央値16万円に対して0円。月額は中央値27万円に対して8万円から。一方でアポインセンティブは、大型案件創出プランでは1件30,000円と、相場(1万5,000〜2万円)より高く設定しています。そして見込み客フォローアップ特化プランには、アポインセンティブがありません。
これは値付けの思想の違いです。1件で年間売上が動く設備・装置の案件と、継続取引の入口になる加工案件とでは、1件の重さが違う。だから同じ料金表に載せず、プランを分けています。
3つ目の見込み客フォローアップ特化プランは、考え方が違います。いますぐの案件がない見込み客を、案件が出るまで追い続けるプランなので、アポ件数で費用が動くと運用と噛み合いません。だから定額にしています。第2章で書いた「料金体系はリスクの置き場所で選ぶ」の話でいえば、アポの数を追わせないために、あえて成果報酬を外している形です。
KOKONATSが向かないケース
短期間にとにかく数を積みたい場合は、単価の安いテレアポ代行のほうが合います。KOKONATSは1件ずつリストを作り込むぶん、月あたりの架電数は多くありません。数より確度を求める会社様に向いています。
7. まとめ|金額ではなく「1件の重さ」で決める
- 市場の相場は月額中央値27万円、初期費用16万円、アポ1件1万5,000〜2万円。ただし工程によって月10万円台から100万円超まで開く
- 料金体系は安さではなく「リスクをどちらが持つか」で選ぶ。完全成果報酬型は技術商材に不利に働きやすい
- 製造業ではアポ1件の重さが商材で桁違い。想定受注単価×粗利率×成約率で上限を出す
- 見積もりの前に、リストの作り手・商材理解・自社の手間・成果ゼロ時の扱いの4点と、アポの定義を揃える
- 7割以上の会社が料金非公開。条件を固定して聞けば比較できる
- 非公開の会社には「実際に架電するのは誰か」を必ず聞く。再委託なら管理費が乗り、商材の理解も薄くなる
安い見積もりを選んで何も起きない3か月は、いちばん高い買い物になります。
初期費用0円。料金・支援の流れはこちらから。
よくある質問
Q. 製造業の営業代行は、月いくらから頼めますか?
A. 市場全体では月額10万円台から始められるサービスがあり、中央値は約27万円です。ただし金額は「どの工程を任せるか」で変わります。リスト作成とテレアポだけなら月10万円台、インサイドセールスとして追客まで任せると専任1名あたり月30〜80万円が目安です。KOKONATSは、機械加工・板金加工向けの高精度マッチングプランが月額140,000円(税抜)+アポインセンティブ、見込み客のフォローに特化したプランが月額80,000円(税抜)の定額(アポインセンティブなし)で、いずれも初期費用は0円です。
Q. 成果報酬型と固定報酬型は、どちらが得ですか?
A. 商材の難易度で変わります。すでに営業の型があり、数を積めば売れると分かっている商材なら成果報酬型が有利です。逆に、図面や仕様の説明が必要で、初回では決まらない技術商材の場合、完全成果報酬型は代行側が受けたがらないか、単価が跳ね上がります。断られた相手のデータを蓄積して次に活かしたい場合も、固定報酬または複合型のほうが合います。
Q. アポイントは必ず取れますか?
A. 保証はできません。アポ率は商材・ターゲット・時期によって大きく変動します。BtoBテレアポの一般的なアポ率は0.5〜3%とされており、これを大きく超えるケースもあれば、届かないケースもあります。数字を保証する会社があれば、アポの定義がどうなっているかを必ず確認してください。
Q. 依頼したあと、自社では何をすることになりますか?
A. 商材の説明(初回に時間をいただきます)、既存の営業資料や競合情報の共有、そして獲得した商談への対応です。KOKONATSでは月末に最大30分の戦略会議を行い、断られた理由や競合の状況を共有したうえで、翌月のターゲットを調整します。この時間は必要ですが、逆に言えば、ここが無い代行は「架けただけ」で終わります。
Q. 最低契約期間はありますか?
A. 契約初月での中断であれば月末の解約となります。翌月以降も継続の場合は、1か月以上前に書面等でご通知いただく形のため、タイミングによっては翌月末までの月間基本料が発生します。見積もりを他社と比べるときは、この条件も必ず揃えて確認してください。


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