以前このブログでは「マレーシアの秋葉原」こと激安家電量販店を紹介しましたが、パソコン周りでもう一つ知っておくと得する話があります。セカンドディスプレイ(デュアルディスプレイ)は作業効率を大きく上げてくれますが、モニターを買い足すとなると費用がかさむのがネックです。以前このブログでは、有料アプリ(当時1200円程度)を使ってiPadをセカンドディスプレイ化する裏技を紹介していました。
実はこの「iPadをセカンドディスプレイにする」機能、今ではApple公式の標準機能「Sidecar」として、追加のアプリを買わなくてもMacとiPadだけで無料で使えます。2019年のmacOS Catalina以降にずっと搭載されている機能で、意外と知らずに有料アプリを使い続けている方もいるかもしれません。
Sidecarの使い方
Mac側のシステム設定から「ディスプレイ」を開き、対応するiPadを選択するだけで接続完了です。ワイヤレス(同じApple IDでサインイン・Bluetooth/Wi-Fiが有効な状態)でも、Lightning/USB-Cケーブルでの有線接続でも利用できます。追加のアプリのインストールは一切不要です。Apple Pencilを持っていれば、iPad側でMacのアプリ(Photoshop等)にペンで直接描き込む、といった使い方もできます。イラスト制作やちょっとした図の書き込みをしたい場面でも重宝します。
2026年、さらに便利になったSidecar
2026年にリリースされたmacOS 27(コードネームGolden Gate)とiPadOS 27では、Sidecarに新たに「直接タッチ操作」が追加されました。これまでSidecarは意図的にタッチ操作が制限されており、あくまでApple Pencilでの操作が基本でしたが、これからは指でiPad画面をタップしてMacの操作ができるようになっています。ちょっとしたウィンドウの切り替えや、資料を指でスクロールするといった操作が直感的に行えるようになり、セカンドディスプレイとしての使い勝手がさらに向上しました。
条件はmacOS Catalina以降のMacと、対応するiPadOSを搭載したiPadです。多くの場合、数年以内に購入したMacとiPadであれば問題なく使えるはずですし、古い世代の端末でも対応していることが多いです。設定方法はApple公式サポートページ(support.apple.com)でも案内されているので、初めて試す方はあわせて確認してみてください。
有料アプリと何が違うのか
以前紹介していたような有料の画面共有アプリは、Wi-Fi経由での映像転送に対応していたり、Windows PCでも使えたりといった独自のメリットがある場合もあります。一方SidecarはApple製品同士(MacとiPad)専用の機能で、その分Apple製品同士の組み合わせであれば安定性・遅延の少なさで優位という声が多いです。Windows環境で同様のことをしたい場合は、専用アプリ(Duet Display等)が引き続き選択肢になります。
導入前に確認しておきたいこと
Sidecarを使うには、MacとiPadが同じApple IDでサインインしている必要があります(2ファクタ認証が有効な状態が推奨されます)。また、Bluetoothだけでなく、両方の端末で同じWi-Fiネットワークに接続しているか、あるいはWi-Fiがオンになっている状態であることも条件になります。ケーブル接続であればこうしたネットワーク環境に依存せず、より安定した接続ができるため、動画編集など遅延が気になる作業ではケーブル接続がおすすめです。
ノートパソコン利用者にとっての活用シーン
マレーシアでリモートワークをしている方の中には、オフィス用に大型モニターを買い足すか迷っている方も多いはずです。既にiPadを持っているなら、まずは追加投資なしでSidecarを試してみるのも一案です。メール確認用のサブ画面として使ったり、Zoom会議の資料をiPad側に表示しながらメイン画面で作業したりと、意外と実務でも活躍する場面が多い機能です。出先のカフェや移動中の空き時間でも、荷物を増やさずにデュアルディスプレイ環境を再現できる点は、身軽に動きたい駐在員にとって嬉しいポイントと言えるでしょう。
まとめ
以前は有料アプリでの裏技だった「iPadをセカンドディスプレイ化する」という発想は、今ではApple公式のSidecar機能として無料で、しかも2026年にはタッチ操作対応まで進化した形で実現されています。マレーシアでノートパソコン一台で作業しつつ、手元のiPadを有効活用したい方にはあらためておすすめの機能です。まだ試したことがない方は、次回iPadを開いたタイミングでぜひ一度お試しください。
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